その轟音はフェラーリだ!! “究極の乗り物”宇宙ロケットに乗るならヴァージンかブルーオリジンか?

■通常ロケット型/ブルーオリジン ニューシェパード

ベソス氏を含む4人の搭乗者を高度100km超の宇宙まで運んだニューシェパード
ベソス氏を含む4人の搭乗者を高度100km超の宇宙まで運んだニューシェパード

 ヴァージン・ギャラクティックに遅れること9日の2021年7月20日、有人飛行に成功したのが、アマゾン創業者であるジェフ・ベソス氏率いる民間宇宙ロケット会社・ブルーオリジンだ。

 ブルーオリジンは通常の人工衛星用ロケットも開発しているが、宇宙観光用に特化したのが、この「ニューシェパード」。この名前は、マーキュリー3号でアメリカ人初の弾道宇宙飛行に成功した宇宙飛行士、アラン・シェパード氏(後にアポロ14号で月面へ)にちなんでいる。

 ニューシェパードは、液体燃料ロケットエンジンを積んだ、いわゆる通常のロケットで、垂直に離陸し、上空で乗員の乗るカプセルを分離、そのまま垂直に着陸して再使用される。カプセルは無重力状態を数分間楽しんだ後、パラシュートで帰還する。

6名が搭乗可能なクルー・カプセルは、パラシュートで地上に着陸
6名が搭乗可能なクルー・カプセルは、パラシュートで地上に着陸

 最高高度100km前後、最高速度マッハ3は、ヴァージン・ギャラクティックとほぼ同じ。ただ、垂直に離陸して戻ってくるため、飛行時間は15分ほどと非常に短い。

 ロケットエンジンの最高峰たる液体燃料ロケットが満喫(?)できて、窓も大きく眺めがいいのがウリだが、見た目はコケシっぽく、スーパーカー的ではない。費用は未定だが、いまのところ20万ドル(2200万円)を予定している。

ブルーオリジンは年内にあと2回の飛行を予定している
ブルーオリジンは年内にあと2回の飛行を予定している

◆  ◆  ◆

 性能も費用もほぼ同じながら、クルマ好きとしては、コケシ型のニューシェパードより、スーパーカー的なスペースシップ2に激しく萌える。私が乗るならこっち(ヴァージン・ギャラクティック)だ!

【画像ギャラリー】スーパーカーを買うより宇宙旅行に行く時代!?

PR:かんたん5分! 自動車保険を今すぐ見積もり ≫

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

ベストカー12.26号 価格590円 (税込み)  あの「ジャパンモビリティショー2025…