主要大型車メーカーを包括「トレイトン」
フォルクスワーゲンのトラック&バス部門がトレイトン(TRATON)。1979年にフォルクスワーゲンはブラジルの商用車メーカーの株式を取得し、フォルクスワーゲン・カミニョイス・イ・オニブス(トラック&バス)を設立して自社の商用車部門とした。
2000年代になるとスウェーデンの大型車メーカー・スカニアの株式取得をスタートして、徐々に持ち株比率を増加。2008年には、スカニアがフォルクスワーゲントラック&バスの子会社となることが発表された。
同様にドイツのMAN(マン)もフォルクスワーゲンによって買収が進められ、2010年代前半にはフォルクスワーゲンに対する譲渡契約に署名した。
2018年にフォルクスワーゲントラック&バスは社名をトレイトンに変更した。トレイトンのTRAはトランスフォメーションやトランスポーテ―ションを指し、TONは世界各国を走る同グループの大型車の数(トン数)を表している。
現在トレイトンには、スカニア、マン、発展途上国向け大型車ブランドのフォルクスワーゲン・カミニョイス・イ・オニブスが所属しているが、さらにアメリカの大型車メーカーのナビスター・インターナショナルも傘下に収めることで基本合意を得ている。ますます巨大化するトレイトンもまた、フォルクスワーゲングループの一員なのである。
グループの総自動車生産台数で世界第2位の地位にあるフォルクスワーゲングループ。豊富なリソースと世界的ネットワークを活かしたクルマ作りは、グローバル化が進む現代において最先端を走っているのは間違いない。
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