■デジタル化を強化したコックピット
インテリアデザインでは、コックピットのデジタル化の強化が大きなハイライトとなる。BMWオペレーティング・システム7.0にアップデートされ、インフォテイメントディスプレイが12.3インチと大型化され、メーターパネルもフル液晶ディスプレイに変更されている。
同時に、先進の安全運転支援機能も最新世代にアップデート。高性能3眼カメラ&レーダー、および高性能プロセッサーを備えるものとなり、高速道路渋滞時に手放し運転が可能となる「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」も標準搭載されている。
■ニーズを読み解いた充実のパワーユニット
新型X3とX4は全車が4WDとなり、仕様は右ハンドルのATのみ。パワートレーンは、ガソリンとクリーンディーゼルに加え、X3ではプラグインハイブリッドも用意。エントリーとなるX3 xDrive20iは、184ps/300Nmの2L直列4気筒ターボエンジンを搭載。X3とX4で選択可能なクリーンディーゼルxDrive 20dは、X3が190ps/400Nmに対してX4が184ps/400Nmとチューニングが異なる。
X3のみに設定されるPHEVのxDrive 30eは、xDrive 20iと同じスペックの2L直列4気筒ターボエンジンに、電気モーターと34Ahのリチウムイオン電池を組み合わせたもの。EVモードの航続距離は49.5kmとし、システム最高出力は292ps、システム最大トルクは420Nmとパワフルなものだ。
また、X4には専用グレードとなるxDrive30iがあり、こちらはハイチューン仕様の2L直列4気筒ターボエンジンを搭載。最高出力252ps、最大トルク350Nmを発揮する。
■走り屋を魅了する個性豊かなMラインナップも用意
もちろん、BMW M社が手がけるMパフォーマンスモデルとMハイパフォーマンスモデルも用意。X3については、M40iとM40dの燃料の異なるふたつのMパフォーマンスモデルを設定。X4ではガソリン仕様のM40iのみに。さらにトップモデルには、MハイパフォーマンスモデルであるMコンペティションを各々に用意する。
MパフォーマンスモデルであるM40iは、最高出力388ps、最大トルク500Nmを発揮する3L直列4気筒ターボエンジンを搭載。X3のみとなるM40dは、最高出力340ps、最大トルク700Nmを発揮する3L直列6気筒クリーンディーゼルターボを搭載する。驚異的な700Nmのトルクは、ディーゼルのスポーツモデルとしても、かなり面白く刺激も強そうだ。
頂点となるMハイパフォーマンスモデル「Mコンペティション」には、最高出力510ps、最大トルク620Nmを発揮する3L直列4気筒ターボエンジンを搭載。SUVながら0-100km/h加速3.8秒を誇る。エンジンも鍛造ピストンや高効率な吸気ダクト、専用チューンのツインターボチャージャーなどで武装するなど、モータースポーツのフィードバックをしっかりと受けたもの。
もちろん、足回りも強化され、アダクティブMサスペンションや6ポッドMコンパウンドブレーキなどを標準で備えて、そのパワーを活かす走りを実現させている。
デリバリーに関し、標準車となるX3は2021年11月以降と早めだが、X4とX3及びX4のMモデル群に関しては、2022年の春以降を予定している。
コメント
コメントの使い方