「30日死者」の自転車乗車中の死亡事故は、「24時間死者」の約2倍!
また、「30日死者」の事故状況を見ると、「24時間死者」とは違った特徴が見えてくる。それは、「30日死者」の方が、自転車乗車中の死亡者が多いということだ。「24時間死者」の自転車乗車中死亡者は14.8%だが、「30日死者」では26.7%と2倍近くに跳ね上がる。即死に至るような事故ではないが、頭を強打するなどして、数日後に亡くなるというケースが多いのだろう。ちなみに、「30日以内死者」を日別に見ると、3日目に亡くなる人が最も多い。
「24時間死者」を年齢別にみると65歳以上の高齢者が多く、それは「30日死者」も同じ。高齢者は事故に遭いやすく、若ければしのげるケガも体力がないために死に至るということだろう。
前置きが長くなったが、2009年をピークに人口減少が続く日本において、「30日以内死者数」をカウントしても、これもまた現実的ではない。そこで、30日死者数の推移を「人口10万人当たりの数」で見るのがいちばん現実的だろう。すると、60歳以上の交通事故死者数は大幅に減少傾向にあるが、60歳以下では微減ということも分かってくる。
2021年度の死者数発表は年明け1月4日!
近年の交通事故死者数減少は、法整備や道路環境整備、自動車技術の進歩、安全装備搭載車の増加、そして、医療技術の進歩など、あらゆる技術革新のうえに成り立っている。それに加え、昨年はコロナ禍の影響で外出回数が減少したこともあり、交通事故で亡くなる人が例年以上の割合で減少した模様。
コロナ禍2年目となる今年の交通事故死者はいかに? 年間の交通事故死者数は、例年1月4日に発表される。「24時間死者数」「30日死者数」をキーワードに数字をチェックしてみてほしい。
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コメント
コメントの使い方いや、減ってるよね。平成の頃の死者は二万人近いじゃん。減ってないエビデンス出さないと反論にならんよ