熱海の初島にバス停が!?これは行って確かめるしかない!!


 熱海市の沖合に浮かぶ「初島」と熱海温泉を1泊でゆったり美味しく巡る旅取材を、同地の観光事業に力を入れる富士急行の協力を得て行ったのだが、楽しいバス旅提案の記事にするつもりだった。

 ところが記者のとんでも勘違いから最重要取材対象を見事に外してしまうことに。

 とはいえ、初島の美しい風景と美味しい料理、そして熱海温泉のびっくりバイキング料理も画像ギャラリーでたっぷりお伝えするので、十分にお出かけの参考にしていただける取材旅行顛末記だ。一体、記者は何を勘違いしたのか?

文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
取材協力:富士急行

【画像ギャラリー】熱海の初島にバス停が!これは行って確かめるしかない取材旅行顛末記(27枚)画像ギャラリー

出発は熱海駅から

 バスマガジンの記者なのでバスにかかわる取材をして記事にするのが仕事なわけだが、富士急行が「初島」で「PINGU(ピングー)」とのコラボイベントを2022年2月23日まで実施するということで、多くの報道関係者が熱海駅に集合した。

 旅行で熱海を訪れる際はたいてい鉄道を利用するので、熱海駅から出発するというのは理にかなっている。

熱海駅新幹線ホーム

 通常は初島に渡るフェリーは熱海港から出港し、そこまでの交通機関は路線バスである。熱海駅のバスターミナルから東海バスと伊豆箱根バスが出ている。ダイヤを確認して時間があれば、熱海駅前の足湯にでも浸かって一息入れてバスに乗ればよい。

熱海駅前の足湯

 多くの報道関係者が取材で来たので、富士急行では取材用の貸切バスを用意して熱海港との連絡を図った。富士急行なので当然だが、やってきたバスは富士急シティバス(沼津市)の日野セレガ。

 15分程度の道のりだが、熱海港に到着した。ここではコラボイベントとしてピングーが港に登場して、フェリー乗船客や報道関係者に愛嬌を振りまいていた。

富士急シティバスの日野セレガ

 そもそも記者が初島の取材をしようとしたのは初島港の写真を見たからだ。港にバス停ポールがポツンと立っていて、なんともいい雰囲気だったので見ておく価値があると判断したからだ。

波止場にポツンとバス停が!

 しかし初島にバスなんて走っていただろうか。そのような疑問がなかったというとウソになるが、バス停があることは間違いないのだから、もしかしたらコミュニティバスでも走っているのかもしれないという淡い期待を抱きながら取材を決行したのである。

パワフルな船舶で30分の船旅

 初島航路は富士急行(富士急マリンリゾート)が運航していて、熱海港からは30分の船旅だ。運賃は大人往復で2640円。さまざまな割引込みのセット券もあるので、初島に渡る目的により検討すると良い。記者が乗船した「イルドバカンス3世号」はコラボ装飾が施され「ピングー号」として運航される。

富士急マリンリゾートの初島航路

 本船は292総トンで最大速力は18.6ノット。旅客定員868名のフェリー型の高速船だが、フェリーではないので車両航送はできない純粋な客船だ。船舶の総トン数とは質量のことではなく容積のことなので、壁で囲まれた船室が大きいほど総トン数は大きくなる。

ピングーお見送りで撮影大会!

 また船舶のスピードは「速力」と表現し単位はノットを使用する。1ノットは1時間に1海里を進む速度で、1海里は1852m。よって18.6ノットは時速に換算すると約34.4km/hとなり、ローカル航路の船舶としてはなかなかの俊足だ。

 出航したピングー号はカモメが追いかけてくる中で富士山を背に一路、初島を目指す。スマホでもシャッタースピードをマニュアルで早めに切ればデッキからカモメを撮影可能だ。

カモメが船を追いかけてくるので船尾デッキからなら撮影も可能!

次ページは : バス停のはずだったのに!