ホーク1100=ブロス説!? 1980年代末にあったホンダのラインナップと一致
2019年のCRF1100Lアフリカツインを皮切りに2020年にクルーザーのレブル1100、2022年3月にオンロードツアラーのNT1100と急速に機種を広げる並列2気筒エンジンシリーズ。これに2022年夏頃にネイキッドスポーツのホーク1100が追加されると予想されており、全4機種展開となりそうだ。
これは、1980年代末のアフリカツインを始めとするラインナップ展開と一致しており、ホンダとしても意識している部分がありそうだ。旧アフリカツインは狭角52度Vツインエンジンを採用しており、1988年にクルーザーのスティード、ネイキッドスポーツのブロスとともに3車種がほぼ同時にデビューしたのだ。
加えて同系の52度Vツインエンジンを採用したオンロードツアラーのNT650Vドゥービルが1998年に欧州で発売されており、これもアフリカツインの並列2気筒エンジンを採用したNT1100とポジションが一致しているのが面白い。
かつての52度Vツインエンジンと今の並列2気筒エンジンには共通点があり、ともにクランクシャフトを捻るようにずらして、振動の少ないレイアウトにしている。フラットトルクで扱いやすい2気筒ならではの出力特性と低振動の快適さが、オン・オフ問わず様々なジャンルのモデルで活用できる汎用性の高さに結びついているのだろう。
なぜ今、ホークと名付けるのか?
ホンダが初めて「ホーク(HAWK=鷹)」の名を主として使ったのは、1971年のボンネビル世界最高速度記録車だった。ホンダのウイングマークと、アメリカで速くて強いイメージを持つホーク=鷹がこのマシンにはピッタリだったからと思われる。
その後、1977年発売のスポーツバイク・ホークI/IIでこの名が採用されることになるが、ホークには輸出車もあったので、日本よりもアメリカなど海外を意識したネーミングだったと伝えられている。
日本においては、並列4気筒エンジンを採用していたCB400フォア(1975年)やCB360T(1973年)の後継モデルとして、「2気筒でも十分なパワーがある新世代400スポーツ」をアピールするために、従来のCBに加えて力強いの印象ペットネームとして「ホーク」を採用したのだ。
しかし、令和の時代は事情がちょっと異なるようだ。新型車に新たなネーミングを採用するには、多くの費用と時間をかけて商標登録する必要があるが、すでに中国などでありとあらゆるネーミングが登録されていることから、「昔の名前」で出すバイクやクルマが多くなっているのだ。
「ホーク1100」のネーミングの狙いは定かではないが、鷹のように羽ばたくモデルを期待したい!
【画像ギャラリー】ホークの元祖は464.4km/hをマークしたモンスターだった!(10枚)画像ギャラリー
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