ひっそりと販売終了していたスズキエスクードが1.5リッターのストロングHVを搭載し4月21日に電撃カムバック! ヤリスクロスよりもいいか?

■ライバル車としてヤリスクロスを挙げて比べてみると?

エスクードのライバル車としてヤリスクロスを挙げた。エスクードに勝ち目はあるだろうか?
エスクードのライバル車としてヤリスクロスを挙げた。エスクードに勝ち目はあるだろうか?

 ライバル車としてトヨタのヤリスクロス1.5リッターハイブリッド4WD(E-Four)と比較してみた。

 ヤリスクロスハイブリッド4WDは1.5L、3気筒で、エンジンが91ps/12.2kgm、モーターはフロントが80ps/14.1kgm、リアモーターは5.3ps/5.3kgm。

 WLTCモード燃費は26.0~28.7km/L、市街地モード26.4~29.5km/Lでエスクードハイブリッドよりもヤリスクロスハイブリッド4WDのほう格段によい。エンジンが3気筒で、2モーターによるEV走行の範囲が大きい違いがあるといえる。

 エスクードのボディサイズは全長4175×全幅1775×全高1610mm、ホイールベース2500mmで従来の1.4リッターターボと同じ。

 これに対してやリスクロスは全長4180×全幅1765×全高1590mmだから、エスクードに比べると、全長がプラス5mm、全幅マイナス10mm、全高マイナス20mm。

 エスクードは、路面に応じ4つのモードを備えるオンデマンド方式「ALL GRIP」で高い悪路走破性を確保している。この点は、ヤリスクロスのE-Fourよりも優れているともいえる。

 安全面では他のスズキ小型車並みのデバイスを装備している。ただヤリスクロスは最近ニーズが高まっているブラインドスポットモニターやパノラミックビューモニターをオプションで選べるのに対して、改良型エスクードはブラインドスポットモニターが標準装備されているものの、パノラミックビューモニターはオプションでも設定がない点に物足りなさを感じる。

 エスクードのボディカラーはモノトーンがクールホワイトパール、ギャラクティックグレーメタリック、コスミックブラックパールメタリックの3色。

 2トーンはいずれもルーフがブラックでアイスグレーイッシュブルーメタリック、サバンナアイボリーメタリック、ブラインドスポットメタリックとの組み合わせで、合計6色のラインナップとなる。

 ヤリスクロス4WDハイブリッドの車両本体価格は251万5000~281万5000円。最上級グレードとの比較でもヤリスクロスの方が15万5000円安い。これはエスクードが輸入モデルであり、その分コストが余計にかかっている側面もありそうだ。

 エスクードに対するスズキ販売店の期待度はどうなっているのか。これまでの販売実績から見て、小規模な業販店は扱わないので、多くは買うことができない。

 エスクードは主にスズキのメーカーの直営である「スズキアリーナ店」で売っている。アリーナ店でも業販店から発展した地場資本の副代理店でも扱っていないケースもある。

 発表、発売となる4月21日から見積書の作成が可能になるが、現物の車両は販売店に配置されないケースもある。

 都道府県の各地域に3台程度がデリバリーされるそうだが、それを各メーカー直営の大型店舗を中心に持ち回りで展示される見込み。したがって試乗車は極端に少なく、申し込んでからかなり時間が経過する可能性がある。

 また購入契約が成立してから納車するまでの期間もかなり経過するので待たされる。生産工場がハンガリーであり、船積みしてから国内に持ち込まれるので、渡航に約1ヵ月かかる。日本に在庫がなく改めて発注する場合はさらに時間がかかることになる。

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