■パワートレーンは2種類に集約
本国仕様では、マイルドハイブリッドやPHEV、4WDなども用意されるが、現時点では、ガソリン車とディーゼル車共に前輪駆動車のみとなり、エンジンも1タイプずつとなる。
ガソリン車「218i」は、1.5L直列3気筒DOHCターボエンジンで、最高出力156ps/5000rpm、最大トルク230Nm/1500~4600rpmを発揮。燃費消費率は、14.1km/L(WLTC)となる。
もうひとつの選択肢となるクリーンディーゼル車「218d」は、2L直列4気筒DOHCターボエンジンを搭載し、最高出力150ps/4000rpm、最大トルク360Nm/1500~2500rpmを発揮。燃費消費率は、19.5km/L(WLTC)で、高トルクと燃費のよさが持ち味となる。いずれもトランスミッションは7速DCTだ。
■上品な「エクスクルーシブ」か、定番の「Mスポ」か
グレード構成は、シンプル化されており、「218i」と「218d」で共通化。エントリーとなる「ベース」をはじめとして上質さを高めた「エクスクルーシブ」とスポーティなキャラクターの「Mスポーツ」の3タイプに。
販売戦略上では、「エクスクルーシブ」と「Mスポーツ」に注力されており、これらはエンジンが同じならば同価格に設定されている。事実上、エントリーのベースは注文があれば対応するという感じで、基本的にはこの2グレードに集約されるようだ。
全車標準となる装備は、ACCや事故回避ステアリング機能付衝突被害軽減ブレーキ、後側方接近車警報などを備える「ドライビングアシストプラス」、駐車支援機能のアクティブパークディスタンスコントロールやリアカメラなどを備える「パーキングアシスト」、ステアリングアシストで直近の50mを同じドライビングルートで交代できる「リバースアシスト」、誤発進抑制制御、スマートフォンを自動車キーとして使える「BMWデジタルキープラス」、コネクテッド機能などが挙げられ、まさにデジタル機能が満載されている。
アダプティブLEDヘッドライト、HDDナビゲーションシステム、ETC2.0車載器、オートマチックテールゲートなども備わるので、購入時に欲しいものの多くは標準化されていることがわかる。
「エクスクルーシブ」と「Mスポーツ」の特徴的なアイテムも紹介しよう。まずは「エクスクルーシブ」だが、エクステリアではBMWインディビジュアルのサテンアルミニウムラインを採用し、上級感を演出。内装では、スポーツレザーステアリング、ユーカリファインウッドパネルなどの加飾が特徴となる。
一方、「Mスポーツ」はMスポーツ専用バンパーをはじめとするエクステリアに加え、Mスポーツステアリング、パドル付きスポーツDCT、Mアダクティブサスペンション、スポーツシートなどが加わり、BMWらしい走りの機能を強化。内容からすると、「Mスポーツ」のほうがお得に映る。
BMWらしい仕様が売れるという戦略的な価格付けなのだろう。このため、スポーティな走りよりも快適性を重視したいというユーザー以外は、Mスポ一択となりそう。運転好きのパパママにとっては、この「Mスポ」が理想的なファミリーカーとなるかもしれない。
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