N-BOX、アル/ヴェル、ジムニー…買ったらほかにいけない「あがり」のクルマたち

■ジムニー/本格的なオフロードの「あがりのクルマ」

オフロードでの本格な走行こそ本来の性能を発揮するジムニー。一時期は納期1年待ちといわれていたが、2018年9月、ジムニー/ジムニーシエラ合わせた月産生産台数をこれまでの約1.5倍にあたる7000台に引きあげ、現在では納期半年ほどといわれている

マジでオフロードを走る日本のドライバーにとっては、ジムニーは間違いなく「あがりのクルマ」だ。なにしろここはニッポン。「狭いニッポン、そんなに急いでどこへ行く」というくらいで、日本の道は狭い。林道はなおさら狭い。

そんな狭い道に、ランクル200系とかで出撃しても、林道にはみ出している枯れ枝で、大事なボディに傷がついたりしてしまう。もちろんGクラスも同様だ。

実は日本では、ランクルやGクラスはオフロード用ではなく、アーバンなシティライフ用。なかにはペンションの送迎用にランクルを使っているケースもあるでしょうが、ペンションそのものがものすごく下火なので、最近あんまり聞きません。ペンションの廃墟、よく見ますよね。涙が出ます。

その点、ジムニーは無敵だ。この小ささでこのオフロード性能。ジムニーで行けない道は、クルマじゃムリ! 戦車とかじゃないと! あるいはかんじき! そんな感じである。

本格的にオフロードを走る人にとっては、ジムニーこそが究極のマシンで、つまり、これ以外に選択肢のない。「あがりのクルマ」なのである。

■日産リーフ/地味ながら「あがりのクルマ」の一角に食い込んでいる

電気自動車のリーフが、クルマ生活の「あがり」なのかもしれないと清水さんは指摘する

地味ながらひそかに「あがりのクルマ」化しているのが、日産リーフではないかと私は睨んでいる。

我々が話を聞く機会のあるリーフオーナーは、だいたいクルマ好きか新しもの好きで、あがり感はまるでないのだが、実際に都内でリーフが置いてある車庫を見ると、それなりに年輪を重ねた一戸建てが多い。

なにしろリーフを自宅で充電するためには、持ち家一戸建てでないと充電設備設置のハードルが高い。よってリーフオーナーは、持ち家一戸建てオーナー(ほぼ高齢者)である確率が相当高いと推測される。

かつ、EVであるリーフは航続距離が限られている。途中で急速充電するなんてめんどくさいことをわざわざ実行するのは、クルマ好きか新しもの好きで、そのほかのリーフオーナーは、「クルマで遠くに行くことはないから」という、高齢ドライバー率が高いはず。

高齢ゆえにエコ意識が高まっている可能性も高いし、「災害の時に充電池として使える」というリスク対策を取るのも、余裕のある高齢者ゆえではないか?

こうして考えると、実はリーフは、現状、「あがりのクルマ」の代表選手の一角に食い込んでいると見て間違いないだろう。

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