■こりゃ売れる! クロスオーバースタイルのファンクロス
今回の最大の目玉はなんといっても、アウトドアスタイルのファンクロス。力強いヘッドランプや、タフさを表現したフロントグリルやバンパー、シルバー加飾、サイドガーニッシュ、ルーフレールと、まさにアウトドアスタイルの王道をテンコ盛りにしたデザインだ。
インテリアはさらにカッコいい。インパネには差し色のオレンジを採用し、カモフラージュ側のシート生地を採用するこだわりぶり。そのほかの専用装備としては撥水加工のフルファブリックシート表皮や、防水加工シートバック(後席)の採用。夜間の積み下ろしで役立つラゲージルームランプ(デッキサイド右側・天井)と、利便性の高いUSBソケット(後席右側1口)を標準装備
アースカラーとアクティブカラーで「アウトドア」イメージを表現。サンドベージュメタリックやレイクブルーメタリック、フォレストカーキメタリックなどのアースカラーに加え、マットブラック塗装風(?)のクロムグレーメタリックなど、全13色となっている。
スーパーハイトワゴンかつ、Bピラーレスのミラクルオープンドアを採用したクロスオーバーというのがファンクロスの最大のウリ。解放感抜群のインテリアが車中泊&キャンプには大活躍しそうだ。Bピラーレスとしては軽商用のN-VANがあるが、ファンクロスがその牙城を崩せるか?
タントファンクロスの価格は172万1500~193万500円。
■8月22日から先行予約を開始、受注台数は約2万8000台
2022年8月22日に先行予約を開始、現在までの受注台数は、月販目標台数1万2500台に対し、約2万8000台を受注、好調なスタートを切った。
開発段階では、カスタムが45%、標準が35%、ファンクロスは25%という比率を予想。ふたを開けてみると新モデルのファンクロスは約25%にあたる約2800台を受注したという。今後、現車を見る機会が出てくるため、ファンクロスの受注台数は全体の3割を超えると予想している。
先代タントでは軽販売NO.1を獲得したこともあったが、現行モデルでは苦しい販売状況が続いている。実際、2022年1~8月の累計販売台数はN-BOXが1位・13万2183台、2位スペーシア・6万2911台、3位ムーヴ・5万7772台、4位ワゴンR・5万2009台、そしてタントが5万5793台で5位となっている。
なお、半導体不足や部品供給の遅れによる納期遅延が続いているが、新型タントに関しては「2~3ヵ月の納期でお届けできるように生産調整をしています」とのこと。
はたして、今回の大幅改良で、独走を続けているN-BOXを超えることができるか? 10月4日以降、実車を撮影次第続報をお届けする。
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