■限定50台は受注台数に達し、ほぼ完売状態!
ただし特別な仕様のため、パワートレーンのメンテナンスについては、基本的に発売元の富士スバルに依頼すべきであるなど、通常の新車とは異なる意識や覚悟を持つことが求められる。
カスタマイズ部品の保証期間は車両が登録されてから1年間もしくは、その期間内でも走行距離が2万㎞まで。カスタマイズ部品以外の保証期間はメーカーであるスバルの保証期間に準じる。ただし、スバルが設定している「特別保証」は適用されない。
もちろん、エンジンに関する保証も富士スバルでのみの対応としている。販売エリアは購入後、富士スバルに整備入庫(持ち込み)が可能なユーザーのみ。群馬県太田市から遠く離れた地域のユーザーには、それがネックとなるが、そういった部分も納得できるかどうかも重要だ。
11月1日に発表後、11月3日から注文を受け付け、11月3日、4日の富士スバル太田店の5周年記念祭を実施した会場にTC380を展示したそうだが、その2日間で受注台数の50台の達したそうだ。
その予約台数のうち、正式には36台が販売済み、残り14台はほぼ完売(商談中)とのこと。商談中の人が辞退した場合の商談権利待ちの人もいるという。
内容を考えると割安とはいえ、このご時世、約500万円のハイパワースポーツセダンが一瞬で完売とは……、スバリストおそるべし。
TC380が成功を収めたことで、次の新たなる富士スバルのコンプリートカーにも期待が高まる。さらに、TC380の存在が本家のSTIから生み出される限定車の企画に影響を与え、コンプリートカー市場が盛り上がって欲しいところだ。
※詳細は2018年12月10日発売のベストカー1月10日号にTC380の試乗記事を紹介していますので、ぜひお買い求めください!
■スバル南アフリカが発売した354psのSTIコンプリートカーも完売!
そして、もう1台のご当地コンプリートカーは、南アフリカのスバルから「ダイヤモンドエディション」という名で特別な限定車が誕生。
こちらは最高出力354ps/47.3kgmで、エンジンマッピングの変更やプロドライブ製のパフォーマンスエキゾーストを装備するなど、往年のWRCファンにはグッとくる仕様になっている。
STIの設立30周年を記念し、限定30台でスバル南アフリカによって2018年11月14日に発表された。価格は日本円で約633万円。
0→100km/h加速はベース車のWRX STIに対して0.7秒短縮した5.03秒、最高速度は255km/hに達するという。
エクステリアはハイビズイエロー塗装のフロントリップスポイラー、サイドスカート、リアアンダースポイラーが装着されており、245/35R19タイヤを組み合わせている。
このダイヤモンドエディションもすでにサイトもなくなっており、限定30台は完売したようだ。
そのほか、2019年初頭に北米でS209ともいうべき、STIコンプリートカーが出るという情報も入ってきている。メーカーが出さないから、今後もご当地コンプリートカーがますます増える?
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