【重要!? 飛ばしてOK!?】クルマの12カ月点検の謎 なぜ大事なのかその理由に迫る

■日常的な点検から始めれば、12カ月点検も難しくない

バッテリーは液 量 が 規 定 の 範 囲(UPPERと L0WERの間)にあるかを車両を揺らすなどし て点検。メンテナンスフリーバッテリー(液の補充及び点検ができないタイプ)も同様に寿命がある

ブレーキフルードのチェックは、ブレーキリザーバタンク内の液量が規定の範囲(MAXとMINの間)にあるかを点検。 ブレーキ液の減りが著しい時は、ブレーキ系統からの液漏れやブレーキパッドなどの摩耗が考えられるので整備工場へ依頼して原因を突き止めよう

前述のように、しっかりとプロに24カ月点検をしてもらっていれば、12カ月点検をオーナーが行なっても問題ない。もちろんクルマのメカなどチンプンカンプンなオーナーなら、点検をしても何も判断できないだろう。しかし1つ1つパーツやメカの仕組みを学びながら点検していくこともできる。

走りながら足回りに異音や変な振動がないか確認するのも点検になるし、洗車しながらタイヤ表面のキズや摩耗をみたり、灯火類の不良などがないか見ることも点検になる。自分でタイヤを外して足回りを見て、エンジンルームの各部を点検する程度でも十分機械的なコンディションは維持できる。

エンジンオイルやクーラント、ブレーキフルードやパワーステアリングフルード(最近は電動パワステが主流なので、量や汚れは、エンジンルーム内の点検で確認できる。

冷却水はラジエーターリザーバタンク内の冷却水の量 が規定の範囲(FULLとLOWの間)にあるかを点検。 定期的な交換の必要性があり、定期点検などに整備工場で交換。 冷却水の量が減るとエンジンがオーバーヒートを起こし、最悪の場合エンジン交換が必要になる。 冷却水の量が著しく減少している時は、ラジエーター、ラジエーターホースなどから冷却水が漏れているおそれがある

クルマをジャッキで持ち上げてスペアタイヤに交換できるくらいのスキルがあれば、ブレーキパッドの残量などはそれほどスキルは高くなく、点検することができる。足回りや駆動系は走行によって確認すれば、オーナーの作業としては十分だ。

ブレーキペダルの踏みしろおよびブレーキの効きチェックは、ブレーキペダルをいっぱいに踏み込んだ時、床板とのすき間(踏み残りしろ)や踏みごたえが適当であるかを点検。またブレーキの効きが適当であるかを点検。 徐々に進行する変化には気付きにくいので、整備工場で定期点検を実施して専門的な知識を有する整備士に確実にチェックや調整をしてもらおう。 床板とのすき間が少なくなっている時や踏みごたえがやわらかく感じる時はブレーキ液の漏れや空気の混入が考えられるので整備工場などに依頼して原因を突き止めよう

電装系に関しては、最近のクルマはネットワーク化されていて触れないようになっているから、点検は省略できる部分も大きい。

ハイブリッドカーなどは複雑過ぎて、点検はほとんど専用の診断機にかけることが主体になっている。また、ハイブリッド車やEV車は高電圧ケーブル、高電圧バッテリーを搭載しているので不用意に 触れると高電圧により、重度の火傷や感電の恐れがあるので注意が必要。

一般ユーザーが不用意に触ってはいけない部品は、オレンジ色になっていたり、注意書きシールが貼られているので、点検時は十分注意が必要だ。

ハイブリッドやEVなどのボンネットを開けるとオレンジ色に塗られている部分は高電圧なので点検の際には十分注意が必要だ

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