■日常的な点検から始めれば、12カ月点検も難しくない
前述のように、しっかりとプロに24カ月点検をしてもらっていれば、12カ月点検をオーナーが行なっても問題ない。もちろんクルマのメカなどチンプンカンプンなオーナーなら、点検をしても何も判断できないだろう。しかし1つ1つパーツやメカの仕組みを学びながら点検していくこともできる。
走りながら足回りに異音や変な振動がないか確認するのも点検になるし、洗車しながらタイヤ表面のキズや摩耗をみたり、灯火類の不良などがないか見ることも点検になる。自分でタイヤを外して足回りを見て、エンジンルームの各部を点検する程度でも十分機械的なコンディションは維持できる。
エンジンオイルやクーラント、ブレーキフルードやパワーステアリングフルード(最近は電動パワステが主流なので、量や汚れは、エンジンルーム内の点検で確認できる。
クルマをジャッキで持ち上げてスペアタイヤに交換できるくらいのスキルがあれば、ブレーキパッドの残量などはそれほどスキルは高くなく、点検することができる。足回りや駆動系は走行によって確認すれば、オーナーの作業としては十分だ。
電装系に関しては、最近のクルマはネットワーク化されていて触れないようになっているから、点検は省略できる部分も大きい。
ハイブリッドカーなどは複雑過ぎて、点検はほとんど専用の診断機にかけることが主体になっている。また、ハイブリッド車やEV車は高電圧ケーブル、高電圧バッテリーを搭載しているので不用意に 触れると高電圧により、重度の火傷や感電の恐れがあるので注意が必要。
一般ユーザーが不用意に触ってはいけない部品は、オレンジ色になっていたり、注意書きシールが貼られているので、点検時は十分注意が必要だ。
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