■ニッサン・ナバラ/フロンティア
2015年からダットサントラックの後継車種としてナバラが登場した。タイでは「NP300ナバラ」と呼ばれるが、ブランドや販売地域によって名称が変わり、北米市場では「フロンティア」の名を与えられている。
ルノーアラスカンやメルセデスベンツXクラスのベース車両であることはアライアンスの成果といえ、アラスカンはルノー製2.3L、直4ディーゼル、Xクラスは3L、V6ディーゼルを搭載するように欧州市場における棲み分けが成された。
生産は北米とともにタイ/中国/メキシコ/スペイン/アルゼンティン/南アフリカ(旧型を生産)の各工場で実施され、三菱のタイ工場でも生産されている。
2014年に発表されたD23型と呼ばれる現行型には、YD25DDTi型2.5L、直4ディーゼルのほか、QR25DE型2.5L、直4ガソリンエンジンも設定されている。
■三菱トライトン
トライトンは三菱のピックアップトラックとして「アウトランダー」に次ぐ販売台数となる三菱の世界戦略車であり、日本市場では2005年8月に現行型がタイで発売され、2006年9月より日本導入開始、2011年8月に日本販売を終了した、という経緯をもつ。
2018年11月、フェイスリフトを受けた新型トライトンが販売されている。新型トライトンはタイで生産され、ASEAN、オセアニア、中東、欧州、アフリカ、中南米など約150ヵ国で販売され、OE供給先としてはマツダとフィアットが挙げられる。
トライトンの車名の由来は、スリーダイヤにちなんだ「3つの」を意味する「トライ(tri)」と、1トンピックアップにちなんだ「トン(ton)」を合わせた造語とされる。
ちなみにL200は欧州市場での車名となる。 電子制御6段ATと四輪駆動システムには、最上位モデルの「パジェロ」にも採用されていた「スーパーセレクト4WD」を搭載、後輪駆動からフルタイム4WD、センターデフロック4WD状態での走行までカバーする。
■長城汽車・風駿7
中国の民族系自動車メーカーで、SUV販売ナンバー1メーカーの長城汽車が手がけるピックアップはアジア地域のみならず、欧州でも全世代の風駿5が販売されている。
同社はウクライナに主力工場をもち、2019年にはロシアに工場を建設するという。アジア地域では価格設定によっては日本車に対抗できるかもしれない。
■マヒンドラ・インペリオ
ピニンファリーナを買収したことでも知られるインドの大手自動車メーカーであるマヒンドラ&マヒンドラ(M&M)は、2016年にピックアップトラック「インペリオ」を発表した。
スタイリングではキャビンと荷台部分の連続性に欠けるなど荒っぽさが目立つが、価格の安さはインドの社会状況もあってモデルレンジが、小型車の延長上にあることが想像できる。なんともインド産らしいカオスなピックアップトラックである。
■VWアマロック(欧州)
アジア地域ではないが、番外編として、ぜひ日本に輸入してほしいと思ったのがVWアマロックだ。1980年代後半に販売されたVWのタロ以来、実に30年ぶりに発売されたVWの新型ピックアップトラックがアマロックで、販売は欧州中心。アマロック(AMAROK)の意味は、イヌイット語で“狼”。
VWのドイツ・ハノーファー工場で生産され、ダブルキャブ仕様のみを設定。欧州での販売戦略として高級感を持たせたピックアップといえる。
さて、いかがだっただろうか? なかなかスタイリッシュで日本で売れそうな気がしませんか? ぜひ日本での発売を望みます!
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