日本でSUVといえば大型からコンパクトまで、さまざまな車種が揃っている人気カテゴリーだ。
とはいえ基本的に5人乗りが多く、おじいちゃんおばあちゃんが乗ることを考えると3列目がほしいなんて声もよく聞く。
じゃあ3列の設定があるCX-8などにすればいいかといえば、今度は日常の使い勝手が悪くなるという「帯に短したすきに長し」状態に。
実は日本メーカーは痒い所に手が届くコンパクトで、しっかり7人が乗れる3列シートのSUVを続々とアジアでデビューさせているのはご存知だろうか?
今回はアジア市場で燦然と輝くコンパクトSUVに迫るとともに、日本導入してくれたらいいのになぁ~という願いを込めて記事化します。
*一部記事内に誤りがございました。訂正してお詫び申しあげます。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ダイハツ、三菱、ホンダ
■最新コンパクトSUVはダイハツ「アルズ」
東南アジアは道路環境からコンパクトなクルマが求められる。そして家族が多いなどの理由もあり、コンパクトSUVでも7人乗りが求められる。
そんな大注目のアジア市場のコンパクトSUVの最新作で2019年1月にマレーシアで登場したのがダイハツのアルズ。
ダイハツのマレーシアでの生産を担当する合弁会社「プロドゥア」が製造する。
そんなアルズ、サイズがなかなかにイイ感じ。全長4435×全幅1695×全高1740mmと車幅はかなりコンパクト。
全長はカローラフィールダー、全幅はヴィッツと同サイズで、全高はフリード(4WD:1735mm)に近似といった感じ。それで7人乗りだから恐れ入る。
サイズの割にデザインはダイナミックでそれほど小ささも感じず、最低地上高は220mmとスバルXV(200mm)よりも高い。
エンジンは1.5L、4気筒の2NR-VE。パワーについては102ps/6000rpmといたって普通だが、移動手段としては充分だろう。
なによりも驚くのがその価格。スマートアシストなどがついた上級グレードの「1.5 ADVANCE」で7万7900リンギット(約210万円)。この価格なら安い?
■三菱エクスパンダーもド派手フェイスで大人気
コンパクトSUVのパイオニアとも言うべきか絶好調なのが三菱エクスパンダー。
2017年からインドネシアで発売を開始し、いまやアジア圏でバンバン売れている1台だ。ド派手なフェイスだが三菱らしさを感じる1台。
元々アジア市場では三菱への信頼は厚く、多くのファンを持っているのも追い風になっている。そしてエクスパンダーが売れている要因はちょうどいいサイズ感もある。
中間グレードのエクシード(グレード名がパジェロと同じでまた泣かせるっ!!)は、全長4475×全幅1750×全高1700mmとアルズよりはちょっと大きく最低地上高は205mm。
こちらも1.5Lの4気筒でエンジンは4A91。コルトなどにも搭載された信頼性抜群のエンジンで104psを発揮する。もちろん7人乗りだ。
エクステリアのイメージはまさに新型デリカD:5のような雰囲気。縦型のライトなども斬新でSUVとしては大胆だ。
初見でもアジア受けしそうな雰囲気がプンプンするのだが、想定通りなのか大ヒット。生産台数も大幅に引き上げているという。
価格はインドネシアでは2億410万ルピア、日本円にすると約160万円。
日本のラインナップでは3列目の設定はアウトランダーとデリカD:5にあるが、コンパクトな3列目設定車がない三菱。
新たな3列ミニバンとして導入してはどうだろうか、と数年言い続けている気がするが導入の予定はないとのこと。
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