乗り物業界 忘れられない忘れ物(1)

乗り物業界 忘れられない忘れ物(1)

 春、出会いと別れの季節。忘れられない人のことを考えながら、バスや電車など公共交通機関を利用すると、つい忘れ物をしてしまう。ということで、春は忘れ物が増えるような気がする! で、調べてみたら、実際はそんなことはないようです……。

 忘れ物業界の王様・傘はやっぱり梅雨時に置き去りにされることが多いようですし、ハンカチや日傘、傘を持つ人が増える夏場や、マフラーや手袋を愛用する人が多い冬場に忘れ物が増えるらしい。

 今回は、乗り物業界各社に「これまでに実際にあった、忘れられない印象的な忘れ物」について聞いてみました。

 はてさて、各社の遺失物コーナーにはどんなステキ(!?)な忘れ物が届いているのやら……。

納豆、取りに来てくださ〜い!>>>はとバス

 ●納豆のほか、浅草の人形焼きなど土産物が多いはとバス

 年間の忘れ物件数は500件ほど。財布や携帯、傘、ハンカチなど以外だと、土産物を忘れてしまう人が多いとのこと。

 棚や足元に置いた荷物を忘れる人が多いらしい。ご注意を!

 ●現金の忘れ物はほとんどお客様の手元に戻る! JRバス関東

 日本各地へ高速バスを運行しているJRバス関東。現金の忘れ物の大半が、持ち主に返却されているという。

 これが、滝川クリステルがオリンピック招致のスピーチで言っていた「おもてなしの心」!?JRバス、さすがです。

スキーに来てスキー用品を忘れて帰る人も……>>>苗場スキー場

 ●スキー中の忘れ物を、パトロール隊が発見!

 日本一有名(?)なゲレンデ、苗場スキー場のリフトでの忘れ物事情を聞いてみた。やはり携帯電話や腕時計が多いそうだが、スキー用品自体を忘れてしまう人もいる。また、お客さんがリフトに乗っている時、うっかり落としたストックをパトロール隊が雪山をかき分けて探し出したなんて逸話もあるそうだ。


★忘れ物をした時は、警察へ連絡を★

 電車やバスで忘れ物をした時は、運営会社に連絡をしよう。忘れ物の届け出があった日から一定期間(一週間くらい。会社によって異なる)は、その交通機関で預かってくれているそう。

 忘れ物をした日から一週間以上経ってしまった場合や、どこで忘れ物をしたかわからない時は、最寄りの警察署または交番で遺失届を出す。

 遺失物は、3カ月間保管され、落とし主が現われない時は、拾った人のものになる。拾った人が権利を放棄すると、管轄の都道府県のものになる。

 全国の警察ではインターネットで遺失物検索ができる。自宅のパソコンやスマホから検索できて、とっても便利だ。

 ちなみに、警視庁が昨年受理した遺失届は約90万件。金額は約84億円、実際に拾われ、警視庁に届けられたお金は約29億円。落とし主に戻された額は約21億円。忘れ物の上位は、衣類や財布など。なかには拳銃や銃弾、脇差しなど、「取りに来られなさそう……」な物もある。

 忘れ物をネコババすると、遺失物横領罪になり、一年以下の懲役又は十万円以下の罰金もしくは科料(金銭罰)に処せられる。

警察庁・都道府県警察における遺失物の公表ページ

<続く>

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