ミツオカ自動車の創業50周年を記念して2018年11月29日に発売された、200台限定の「ミツオカ・ロックスター」。価格はS(6MT)が469万8000円、Sスペシャルパッケージ(6MT)が498万4200円。
ミツオカ自動車によると、限定200台(先行予約分50台含む)で発売したが、2019年2月1日時点で、すでに完売! 2019年分50台、2020年分75台、2021年分75台分も含め、合計200台はすべて売れてしまった!
ここまで人気だとは……。発売2カ月あまりで200台完売したのだから、増産しないのかとミツオカ自動車に聞いてみたが、キッパリ「その予定はありません」とのこと。
最も多い購入者はミツオカの狙いどおり、1970〜1980年代に青春を謳歌した50〜60歳代のオジサンだそうだ。
ということで、そのオジサン世代が狂気乱舞した、伝説のロックバンド「QUEEN」のコピーバンドとして活躍している、GUEEN(グィーン)のボーカル、フレディ波多江さんにご登場願って、ロックスターに試乗してもらった。
まとめ/ベストカー編集部
MODEL/フレディ波多江(GUEEN)
写真/平野 学
初出/ベストカー2019年2月26日号
■フレディのそっくりさんがミツオカロックスターに試乗
みんなノッてるか? ロックスターをひと目見ただけで、これはロックだ! と思ったよ。カッコいいねえ。このロックスターで、太陽が燦々とふり注ぐ真っ青な空のなか、カリフォルニアのハンティントンビーチやサンタモニカなんかのビーチに乗り付けたいと思ったね。日本だと稲村ヶ崎や茅ヶ崎などビーチ沿いの国道134号線を流すイメージかな。
このロックスター発表時に、デザインを担当した企画開発課の青木孝憲氏が「オールディーズロックのライブで盛り上がる観客を見て、年齢を問わずキラキラ輝くロックな気持ちを持つオーディエンスこそがロックスターだと感じ、この名前を捧げたいとロックスターに決定した」と語っていたそうですが、俺もロックをやっている人間として、気持ちわかるわあ。
そんなロックスターを東京の街で走らせてみたが、クィーンのあの名曲『We Will Rock You』のように、まさに「魂を揺さぶられる」ようなクルマだったねえ。
今回試乗したのは、ロックスターのイメージカラーであるロサンゼルスブルーだったのですが、老若男女問わず道行く人が振り返り、乗っている私も高揚してしまいました。
撮影中にもかかわらず、観光に来ていた中国人が50mくらいダッシュをしてきて、興奮気味に写真を撮り始めてしまったくらい。まさに見ただけで興奮してしまうという、魔性の魅力を備えています。
ベースは現行マツダ ロードスター(ND型)ですが、外装は詳しくない人であればまずわからないレベルまで変更されていました。
バンパーなどは樹脂製ですが、1台1台職人が手作業で製作しているそうです。さすがにしっかりとした作り込みで、ボディパーツのチリに狂いは見られませんでした。
また、前後の延長されたバンパー部分にはメンテナンスハッチが設けられるなど、整備がしやすいように工夫も施されているそうです。
内装もミツオカオリジナルデザインのステアリング、シートなどが採用されており、オーナーの所有欲を満たしてくれる作りとなっていました。
エンジンは、アメリカンマッスルな大排気量エンジンではなく、ロードスターと同じ直4DOHCエンジン「SKYACTIV-G1.5」なので大人しい印象ではありましたが、マフラーが奏でるサウンドと、シートに伝わる振動で充分に気分を味わうことができました!
GUEENはクィーンのレコーディングの音源を、今の技術を用いてステージで再現することに成功しているバンドなんですが、ロックスターは旧き佳きアメリカのスポーツカーのよさを今の技術を用いて再現していることに、共感と感銘を受けましたね!
見た目はムーディな雰囲気たっぷりの旧き佳きアメリカンマッスル、中身は安心の日本車のメカニズム。オジサン世代が熱狂している、というのもわかる気がしました。
■GUEENが2019年5月5日にワンマンライブを開催
クィーンを題材にした大ヒット映画「ボヘミアンラプソディ」と同じくらい注目なのが、フレディ波多江氏率いるGUEENのワンマンライブだ。
日時は20195月5日、開演は18時。場所は渋谷O- EAST。チケット料金は立ち見4000円、2階指定席は5500円。ぜひ足を運んで見てもらいたい!
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