■スイフトスポーツ/車重970〜990kg
このモデルこそ軽さがモノをいう、といえるのが現行スイフトスポーツ。その車重970㎏。そのためバネレートはソフト。
乗り心地が良く、ハンドリングはステアリングの切り始めに少しロールするのだが、バンプストッピングラバーチューンが絶妙でロールは大きくなりすぎない。
特に操舵初期がシャープ過ぎなので、安心してコーナーに飛び込める。FFだけど必要以上にリアが粘らず、かといって電子制御でスタビリティは確保している。
まさに現代的な味付けのFFホットハッチに仕上がっている。しかも室内静粛性がこのクラスではトップレベルの静かさ。
200万円を切るバーゲンプライスなのに、どうやってこのクォリティを達成したのか? とても不思議だ。
■アルトワークス/車重670kg
スイフトスポーツの味付けとは正反対な仕上がりなのがアルトワークス。車重はなんと670㎏。サスペンションは硬く、ゴツゴツしてます。しかし、路面の状況をステアリングから、シートから、身体中から手に取るように感じ取れます。
ブッシュ類も硬くして、リアリティを重視しているから。そこに余計なデコレーションを施していないから、徹底した軽量化とレーシングカーのようなハンドリングが楽しめる。
同じスズキ製なのに、スイフトスポーツとこんなに方向性を異にすることができるのかと感心する。この2台を足して割ったようなハンドリングなのが現行イグニス。こちらも850㎏。デザインからは想像もつかないほどにコーナリング性能が高いモデルだ。
■ルノートゥインゴ ゼン(MT)/960kg
個人的にとても好きなのが現行ルノートゥインゴ。960㎏でっせ! トゥインゴは驚くほどサスペンションが柔らかい。
しかもこのクルマはRRだ。トゥインゴでコーナーを攻めると空冷タイプ964のポルシェ911を思い出す。
トゥインゴのリアサスペンションはド・デオン式。左右が繋がったリジット式だが、デフはトランスミッション内にあるのでバネ下荷重が軽く動きが良い。
1トンをきるパワーは71psの998ccとぜんぜんだが、やはり1トンをきっているからそれほど加速に不満は感じないのだ。
それよりもこの個性的なコーナリングフィールとハンドリングの楽しさ。速くなくても良い。コーナーゆっくり曲がっていても楽しい。
しかも室内静粛性が高い。そして、速度上昇に比例してエンジンなどメカニカルノイズが減少する。なぜならRR(リアエンジン)だから。まるで911だね。
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