■1980年代以降、大衆車のリトラまで登場!!
1980年代以降、国産リトラはスポーツカーから大衆車にまで拡大されていく。まさにリトラの大衆化そのものだった。
例を挙げると、クイントインテグラ(1985年)、アコード/ビガー/アコードエアロデッキ(1985年)、ターセル/コルサ/カローラII(1986年)、ユーノス100/ファミリアアスティナ(1989年)などだ。

1986年9月、ターセル/コルサ/カローラⅡに設定されたのは、3ドアハッチバックのノーズを低め、リトラクタブルヘッドライトを備えたモデルでその名もリトラ1500GPターボ
どれも、あえてリトラにする必然性のないファッションリトラで、これによってリトラの価値が暴落した面は否めない。
ちなみに、世界最後のリトラ車はコルベットC5。これが2005年にC6にバトンタッチしたことで、リトラ車は新車市場から消滅した。
空気抵抗の増大や重量増、コスト増など構造上の問題点をはじめ、北米におけるライトの最低地上高規制が緩和されたことや一部の国で走行時に終日点灯の義務づけ、プロジェクターライトやマルチリフレクターライトの登場など、リトラであることの必要性が低下したことで消滅。
今後も歩行者保護性能基準の強化もあり、リトラが復活する可能性はほぼゼロだろう。
ほとんどのリトラ車は20世紀製。つまり、間もなく20年になる。維持費を考えると、そろそろ最後のリトラの買い時かもしれない。
ちなみに私は現在、1986年製のフェラーリ328GTSに乗ってます。もちろんリトラです。故障もせずに元気です!
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