エクストレイル、ジューク、エルグランドと続々登場! 2020年から日産の猛攻が始まる!!!

108日ぶりに保釈されて再び注目を集めたC・ゴーン氏。実質的に20年続いたC・ゴーン時代が終わった今、日産のニューカーはどうなっていくのだろうか? トップが変われば戦略も変わるのだろうか?

ゴーン後のニューカー第一弾となるのは軽自動車のデイズ&デイズクロスとなるが、その後の新車スケジュールはどうなっていくのか? またデザイン面でも大きく変わるのだろうか?

そんな「ゴーン後の日産」について、占ってみた!

文/ベストカー編集部
写真/ベストカー編集部
初出/ベストカー2018年3月10日号


■ゴーンなき後第一弾のニューカーは3月下旬デビューのデイズ!

カスタムモデルであるデイズ・ハイウェイスター

カルロス・ゴーンが離れ、新たな体制でスタートを切ることになった日産。日本市場に冷淡な印象のあったゴーン時代の日産だったが、トップが変われば戦略も変わるはず。これからは日本市場にもニューカーを続々と投入してくれることが期待できそうだ。

その第1弾となるのが2019年3月下旬に発表し、4月から発売を開始する新型デイズだ。現行型と同様、三菱との軽自動車合弁会社NMKV製で、三菱のeKワゴンとの兄弟車となるが、従来と異なるのは日産側が開発の主導を握っていること。

また、SUV感覚の新バージョン「クロス」仕様も設定され、これを目玉のひとつとして売り出す方針となっている。

ターボとNA、FFと4WDのラインアップは従来型通りだが、今回は日産の開発スタッフが大量に投入されるとあって、大きな変化が期待できる。

人気のSUVテイストを纏ったデイズクロスはクロスオーバースタイルとなる

また「クロス」の存在も大きい。スズキがハスラーを大ヒットさせ、スペーシアにもSUVタイプのスペーシアギアを新設定して話題を呼んでいるが、デイズクロスはまさにそのジャンルに挑むクルマ。シリーズ全体のイメージアップにも貢献することだろう。

スーパーハイトタイプのデイズルークスは1年後に追加されるスケジュールで、こちらにも「クロス」が設定される可能性があり、日産は軽自動車3位のホンダを急速に追い上げることになりそうだ。流行りのジャンルだけに、クロスがデイズの人気を引っ張る可能性もある。

しかし、2019年にデビューする日産の新車はデイズだけというのは寂しい限りだ。

三菱からはデリカD:5と同じく、ダイナミックシールドをデザインに取り入れたekクロスを発売

■日産の猛攻は2020年から始まる!!!

NEWノートe-POWER/2020年早々登場!

2020年早々に登場予定のノートには当然、e-POWERが用意されている

NEWジュークe-POWER/2020年中頃

ジュークも少し遅れ、2020年になってから登場

今年の年明け早々にリーフeプラスが登場し、3月下旬にはデイズ&デイズクロスが登場。続いてジューク、エクストレイル、ノートのフルモデルチェンジが控えているが、これらはゴーンショックの影響もあり、すべて2020年にスライドされるという新たな情報が入ってきている。

つまり、ゴーン後の日産がかたちになって現われるのは2020年以降ということだが、日産のニューカー戦略の中心となるのがe-POWERであることは変わらない。

現在、e-POWERが搭載されているのはノートとセレナだけだが、どちらも圧倒的な人気を誇っており、日産はここが商機と幅広い展開を推進。2022年までの中期経営計画で、5車種のe-POWER車を投入すると発表している。

この投入される5車種のうちジューク、エクストレイル、ノートは確実で、いずれも2020年中には登場することになる。

NEWエクトレイルe−POWER/2020年中

期待のNEWエクストレイルは2020年頃に登場予定。髙出力版のe-POWERを搭載予定

NEWエルグランド/2021年中

新型エルグランドは2021年登場予定。e-POWER搭載は微妙かもしれない

では残りの2車種が何かということだが、BCの調査ではキューブの後継モデルと、意外に思われるかもしれないが、アッパーミドルセダンのティアナが有力候補だ。

発電用エンジンの排気量を上げ、ハイパワーモーターを使えばサイズが大きく、重量がかさむクルマもカバーできるということ。ティアナよりも車格が上のスカイラインやフーガクラスでも対応できるが、e-POWERは実用車用のパワーユニットというイメージもあり、そのあたりのプレミアムゾーンには使いにくい面もある。

いっぽうで、現在フーガ、スカイラインなどに使われているツインクラッチ方式のハイブリッドはライバルに対するアドバンテージが低く、抜本的な技術革新がなければ成長は見込めない。このジレンマをどう解消していくのかが今後の日産の注目ポイントとなりそうだ。

電動車以外にも量産車世界初の可変圧縮比エンジン、VCターボや新開発のV6ツインターボを持つなど、純ガソリンエンジンを含め、日産には豊富なパワーユニットが揃っている。日本市場に出し惜しみすることなく、幅広く展開してほしい。

■これからの日産車のエクステリアデザインはどう変わっていくのか?

2019年のデトロイトショーで世界初公開されたIMsは前後2モーターで489hp、航続距離610㎞のEVスポーツセダン。全長4845×全幅1900×全高1500㎜、ホイールベース2900㎜で、独特の2+1+2のシートレイアウトを採用している

2020以降の日産車のデザインを示唆するモデルが2019年1月のデトロイトショーで初公開された。IMsと名づけられたそれは、2+1+2という独特のシートレイアウトを持つEVのスポーツセダンで、市販化はまだ先のコンセプトカー。

しかし、随所にエッジを効かせながらも流麗なルーフラインを持ち、セダンでありながら車高を上げてクロスオーバー風に仕上げたデザインは、これからの日産車の方向性を示したものとして注目される。

2017年4月より、中村史郎氏に代わって日産のデザイン責任者となったアルフォンソ・アルバイサ氏は「これが日産の新しいセダンのカタチです」と説明。これからはスポーツセダンといえどもクロスオーバー的な要素は必須になっていくということなのだろう。

SUVでは、まず2018年1月のデトロイトショーで公開されたX(クロス)モーション。そのサイズ感から北米向けのパスファインダーの次期型を示唆していると想像されるが、日本でもエクストレイルにそのテイストが生かされる可能性がある。

X(クロスモーション)。エクストレイルなど日産のSUVはこのデザインテイストになるかもしれない

シンプルなVモーショングリルは、フードと相まって、その立体感をさらに強調し、ホイールとトリムのブラック仕上げに合わせて、ボディカラーをパールホワイトから深みのある「ダークスモーキーグレー」に変更している。

他方、2017年の東京モーターショー公開のIMx、2018年3月のジュネーブショーではIMxをさらに進化させたIMx KUROが世界初公開となった。

上が2017年の東京モーターショー公開のIMx。下が2018年のジュネーブショー公開のIMx KURO

2019年3月のジュネーブショーには、IMxの発展形、e-POWER搭載のクロスオーバーコンセプト、IMQが世界初公開となった。

発電用に用意された1.5Lガソリンターボにマルチモーターを組み合わせたAWDで、340hp/71.4kgmを発生する髙出力版のe-POWERだ。

2019年3月のジュネーブショーで公開されたIMQ。新しいデザインの方向性と、高性能版e-POWERを搭載するということが明らかになった

IMQはVモーショングリルを採用し、グリルはボンネットフードに対して垂直に、フロントバンパーと水平に融合している。リア回りはデザインは、日産のブーメランランプクラスターが進化し、ワンピース構造のテールゲートが、リアフェンダーの下に収まっている。

最終的にはこのIMQが今後の日産車のクロスオーバーデザインのもとになっていくだろう。

一方、インフィニティブランドはまた別のデザインを模索している。その最新のデザインコンセプトがセダンのQインスピレーションと、SUVのQXインスピレーション。

インフィニティブランドのセダンはこのQインスピレーションでデザインの方向性を示している

2019年1月のデトロイトショーで公開されたQXインスピレーション。セダンとも共通するデザインテイストだ

Q(セダン)は4気筒のVCターボ、QX(SUV)はピュアEVとパワートレーンは大きく異なるが、デザインの方向性は同じ。今後、フーガやスカイライン、FXなど、海外のインフィニティブランド車たちには、このデザインテイストが生かされることになる。

新型デイズ、e-POWER戦略、今後のデザインの方向性と、ゴーン後の日産を3つのテーマで占ってみたが、これらの要素が化学反応を越こし、日産は大きく変わっていくのか。

まだ次期GT-RやフェアレディZのエクステリアデザインがどうなるのか、未知数だが、まずは何よりも、日本市場での復権を期待したい。

次期フェアレディZの予想CG。2017年12月から正式に開発がスタートしているものの、核心の部分はまだこれから

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