エクストレイル、ジューク、エルグランドと続々登場! 2020年から日産の猛攻が始まる!!!

■これからの日産車のエクステリアデザインはどう変わっていくのか?

2019年のデトロイトショーで世界初公開されたIMsは前後2モーターで489hp、航続距離610㎞のEVスポーツセダン。全長4845×全幅1900×全高1500㎜、ホイールベース2900㎜で、独特の2+1+2のシートレイアウトを採用している

2020以降の日産車のデザインを示唆するモデルが2019年1月のデトロイトショーで初公開された。IMsと名づけられたそれは、2+1+2という独特のシートレイアウトを持つEVのスポーツセダンで、市販化はまだ先のコンセプトカー。

しかし、随所にエッジを効かせながらも流麗なルーフラインを持ち、セダンでありながら車高を上げてクロスオーバー風に仕上げたデザインは、これからの日産車の方向性を示したものとして注目される。

2017年4月より、中村史郎氏に代わって日産のデザイン責任者となったアルフォンソ・アルバイサ氏は「これが日産の新しいセダンのカタチです」と説明。これからはスポーツセダンといえどもクロスオーバー的な要素は必須になっていくということなのだろう。

SUVでは、まず2018年1月のデトロイトショーで公開されたX(クロス)モーション。そのサイズ感から北米向けのパスファインダーの次期型を示唆していると想像されるが、日本でもエクストレイルにそのテイストが生かされる可能性がある。

X(クロスモーション)。エクストレイルなど日産のSUVはこのデザインテイストになるかもしれない

シンプルなVモーショングリルは、フードと相まって、その立体感をさらに強調し、ホイールとトリムのブラック仕上げに合わせて、ボディカラーをパールホワイトから深みのある「ダークスモーキーグレー」に変更している。

他方、2017年の東京モーターショー公開のIMx、2018年3月のジュネーブショーではIMxをさらに進化させたIMx KUROが世界初公開となった。

上が2017年の東京モーターショー公開のIMx。下が2018年のジュネーブショー公開のIMx KURO

2019年3月のジュネーブショーには、IMxの発展形、e-POWER搭載のクロスオーバーコンセプト、IMQが世界初公開となった。

発電用に用意された1.5Lガソリンターボにマルチモーターを組み合わせたAWDで、340hp/71.4kgmを発生する髙出力版のe-POWERだ。

2019年3月のジュネーブショーで公開されたIMQ。新しいデザインの方向性と、高性能版e-POWERを搭載するということが明らかになった

IMQはVモーショングリルを採用し、グリルはボンネットフードに対して垂直に、フロントバンパーと水平に融合している。リア回りはデザインは、日産のブーメランランプクラスターが進化し、ワンピース構造のテールゲートが、リアフェンダーの下に収まっている。

最終的にはこのIMQが今後の日産車のクロスオーバーデザインのもとになっていくだろう。

一方、インフィニティブランドはまた別のデザインを模索している。その最新のデザインコンセプトがセダンのQインスピレーションと、SUVのQXインスピレーション。

インフィニティブランドのセダンはこのQインスピレーションでデザインの方向性を示している

2019年1月のデトロイトショーで公開されたQXインスピレーション。セダンとも共通するデザインテイストだ

Q(セダン)は4気筒のVCターボ、QX(SUV)はピュアEVとパワートレーンは大きく異なるが、デザインの方向性は同じ。今後、フーガやスカイライン、FXなど、海外のインフィニティブランド車たちには、このデザインテイストが生かされることになる。

新型デイズ、e-POWER戦略、今後のデザインの方向性と、ゴーン後の日産を3つのテーマで占ってみたが、これらの要素が化学反応を越こし、日産は大きく変わっていくのか。

まだ次期GT-RやフェアレディZのエクステリアデザインがどうなるのか、未知数だが、まずは何よりも、日本市場での復権を期待したい。

次期フェアレディZの予想CG。2017年12月から正式に開発がスタートしているものの、核心の部分はまだこれから

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