■MTのフィーリングがいい日本車のスポーツカー4選
最後にMTが用意されている日本車のスポーツモデルのなかから、特にMTのフィーリングがいいクルマを厳選し、4台を選んでみた。
■ホンダシビックタイプR
シビックタイプRは、ホンダ自身が「最高」と胸を張るものの進化版であるだけあって、実際にもよくできている。
40mmというシフトストロークで、節度感がありながらも操作に要する力は軽くスムーズだ。絶品のレスポンスと吹け上がりをあますところなく味わうことができる。
■スバルWRX STI
自前の6速MTは、もともとガッシリとした手応えのあるシフトフィールが持ち味だったが、2017年の大幅改良で1速と2速にトリプルコーンシンクロを採用し、ひっかかり感が薄れてシフトフィールが劇的に向上している。
トップエンドにかけて伸びやかに吹け上がるEJ20との組み合わせが新車で味わえるのも、そろそろ最終章だ。
■マツダロードスターS
反対に、限られたエンジンパワーをMTを駆使して引き出して楽しむところに醍醐味があるのがロードスターだ。
SKYACTIVテクノロジーにもとづいて開発された現行型のシフトフィールの印象も上々だ。マツダは多くの車種にMTが設定されており、それぞれ高く評価されているが、やはり縦置きパワートレインのほうがよりシフトフィールはよりよいものとなる。
■スズキアルトワークス
軽自動車ながら侮れないのがアルトワークスだ。同門の兄貴分であるスイフトスポーツよりもこちらのほうがシフトフィールに限っては断然よい。適度にショートストロークで、強化されたマウントが効いてかカチッとした節度感があって心地よくシフトを操ることができる。
惜しむらくは5速であることと、アクセルオフ時の回転落ちが早いとなおよいところだが、ほどよくクロスしたギア比によりリズミカルにトルクバンドに乗せて走れて楽しい。
そのほか86/BRZ、S660、フェアレディZ、トヨタのGR系モデル、ノートとマーチのNISMO、カローラスポーツ(iMT)、シビックハッチバックなどにもMTが設定されているが、どのモデルも楽しいクルマだが、あえて上記の4台を選ばせていただいた。
日本のスポーツカーのMTだって、まだまだ捨てたものじゃない! クルマ好きがいる限り、少量生産であっても作り続けてほしいものです。
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