■SUVではマツダCX-8!
このようなことを念頭に、探検してみることにしよう。
で、最初に挙げたいのが流行中のSUVのジャンル。私のチョイスはマツダのCX-8! 先日、CX-8(ディーゼル)4WDの広報車を借りたのだが、3列シートを倒せば十分なラゲッジスペース。スキーに行く際など荷物が多くても問題ナシ。なによりも室内スペースに余裕があるから、車中での着替えもラクに行える。
CX-8は北米で販売されているCX-9のスケールダウン版。したがってCX-5とプラットフォームは異なるので、その走りにも余裕がある。
まず、タイヤ→サスペンション→ボディへと伝わる衝撃。これによるボディの2次振動がよく減衰されている。だから室内も静粛性が高い。
CX-8にはGVCプラスという車両安定化技術が投入されている。コーナリングの初期にステアリングを切り込んだり切り足したりしたときに、わずかだが、エンジントルクを減少させフロント荷重を増やして曲がりやすくするのだ。
さらにコーナー立ち上がりでは外輪フロントタイヤに僅かにブレーキをかけて、ステアリングの戻りをサポートと同時に車体の直進姿勢への回復を促す。
この技術によって、進入時も脱出時も乗員のゆらぎを最小限に抑えることができるのだ。この技術は世界初。
エンジントルクの減少も外輪フロントへのブレーキも、ごくわずかなので気づくほどのものではない。
ちなみに先日行われた雪上試乗会では、GVCプラスが搭載された、まもなく発売されるマツダ3のFF車に乗ったのだが、FF車でも4WDに匹敵するほどの走破性をみせた。
この技術を投入されたCX-8の走りはオンロードでもとても気持ち良く、大きさの割にドライバーも乗員も人馬一体感が高い。
■ミニバンではセレナe‐POWERがダントツ!
セレナe-POWERはワンペダルのe-POWERの登場で走りもクォリティも大きく進化している。やはり室内の2次振動が制御され、振動、静粛性ともに向上している。
エンジンにプラスして発電機、さらにリーフに採用しているモーターを搭載するなど、ボディのマウント関係が見直されていることが大きい。
また1.8kwhのリチウムイオン電池を床下に搭載しているので、低重心化も計られている。
そして何よりもe-POWERの魅力はモーター駆動によるアクセル操作に対するダイレクト感。アクセルONでのデジタルな反応。
さらに電動モーターは0回転から最大トルクを発生するのでアクセルを踏んだ瞬間に力強い。それでも踏んだ瞬間に最大トルクを出してしまうと簡単にホイールスピンするから、きちんと制御している。
素晴らしいのはワンペダルによるアクセルOFF時の減速効果。低速域(60km/h以下)で約0.15Gの減速Gを発生する。
いわゆるエンジンブレーキに当たる回生減速Gがコーナーへのアプローチでフロント荷重を導き出し、ステアリング操作が一発で決まるのだ。ロールは大きすぎず、コーナリング中の姿勢もちょうど良い。
■コンパクトハッチはスイフトスポーツ!
コンパクトハッチのなかで、家族も満足できる人馬一体車はスイフトスポーツだ。
ターボ仕様となったエンジンは中速のレスポンスが良く、ターボらしさを感じさせないくらいにアクセルOFFでの減速感がある。
もちろん加速時のレスポンスも良好だ。まずこのダイレクト感が人馬一体にとって重要。
そして、スポーツモデルなのになぜかベースのスイフトよりも室内の静粛性が高い。
サスペンションも素晴らしい。ストロークの初期減衰にフリクションがなくスムーズに動く。そしてロールが深くなるにつれてプログレッシヴにだんだん硬くなりロールを抑え込む。
このバランスが絶妙で、タイヤの持つバネと上手にバランスしている。だから上下動(ピッチング)が少なく、安定して狙ったラインに乗せられる。
ちと後席は狭く感じるが、サスペンションの初期がソフトなので同乗者や後席に乗る家族からも乗り心地に苦情はないだろう。
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