【セレナ、CX-8、クラウン…】家族も満足する 走って気持ちいい人馬一体車5選

■FFスポーツハッチではルノーメガーヌRS!

メガーヌRSに搭載されるエンジンは279㎰/39.8kgmを発生する1.8L直4ターボ。
メガーヌRSの特筆すべきポイントは低速域では最大2.7度の逆位相、高速域では最大1度の同位相できれる「4コントロール」を採用していることだ。また、ダンパーの底部にセカンダリーダンパーを組み込んだ4輪HCC(ハイドロリックコンプレッションコントロール)を搭載。これは、セカンダリーダンパーがバンプラバーの替わりをするもので、ストロークを使い切れるとともに、バンプラバーのような反力や振動を伝えることなくタイヤの接地状態を最適に保てるというものだ。価格は440万円

 FFスポーツハッチのくくりは、ルノーメガーヌRSをチョイスした。これは素晴らしい1台だ。リアタイヤも操舵する4WSを採用することで、リアサスペンションをソフトなセットにしている。

 FFの場合、リアは駆動しないので応答性を上げるために硬くするのが普通。

 しかし応答性を上げるために後輪ステアを採用しているのだ。これによって硬くせずに済む。さらにダンパーにバンプストッピングラバーを使用せず、もう1つダンパーをそのダンパー内に仕込んでいる。

 この2次ダンパーによって、ロールが深くなってもバンプラバーのように接触した瞬間の反力がなく、どこまでも自然なフィーリングでコーナリングできる。この技術はラリーからフイードバックされたもの。

 全体にサスペンションはソフトだから同乗者、後席に乗る家族も心地よく、ドライバーであるお父さんはサスペンションがよく動くスポーティなハンドリングに酔いしれるだろう。

 ただ、あまりコーナーを攻め込むと本当に酔うかもしれない。ドライバー次第だ。

■セダンはクラウンRS!

RS仕様の足回りには、走行状況に応じてダンパーの減衰力を変化させる電子制御AVS( ドライブモードセレクトはECO/COMFORT/NORMAL/SPORT S/SPORT S+」の5段階) や専用フロントスタビライザーを採用。 ターボのRSにはリアパフォーマンスダンパーとリアフロアパネルブレースを追加装着

 ではセダンはどうだろう。迷うことなくクラウンを挙げたい。そのなかでも2Lターボを搭載するRSがおススメだ。

 直列4気筒エンジンをFRゆえに縦置き。これは理想的配置。4気筒はエンジン長が短く軽い。

 エンジンは縦置きだから重いトランスミッションは車体の中心付近にマウントできる。 

 何が言いたいかといえば、前後荷重配分が理想に近くなる。しかも後輪駆動なので前輪は操舵とブレーキのためだけにタイヤを使い切れる。後輪は駆動とブレーキだけだ。FRは理想的なタイヤの使い方が可能となる。

 そしてクラウンRSのハンドリングは欧州、特にドイツメーカーをも凌ぐスポーツ性を持っている。

 コーナリングの進入でリアは落ち着いているのに、少ない操舵角で良く曲がり込む。

 Z軸と呼ばれるコーナリング時のクルマの回転中心がやや前の方にあるのだ。

 一瞬オーバーステアーになるのでは? と思いきや、全くそんなことはなく、良く曲がり込む。

 この感覚がとても気持ち良い。これは同乗者も感じられるので、コーナリングの人馬一体感を一緒に感じられるだろう。

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