首都高大師橋架け替え完成! でも100年後にはまた架け替えるのか? 【清水草一の道路エッセイ】

■見るからに老朽化していたがその実は……

 旧・高速大師橋は、多数の亀裂が発生していたが、では、明日にでも崩れてしまいそうなくらい老朽化していたのかというと、決してそうではないという。造り替えで先行した1号羽田線東品川桟橋付近は、鉄筋コンクリート構造。海水に浸かる部分のコンクリート表面が劣化し、ボロボロになっていた。

東品川桟橋において海水の影響により劣化した構造物の展示
東品川桟橋において海水の影響により劣化した構造物の展示

 見るからに崩れそうで、「怖いから走りたくない」という人もいたくらいだが、首都高に聞くと、「老朽化は激しいが、強度が落ちているわけではない」との回答だった。実際、撤去のため橋脚を切断したところ、内部は健全だったという。

 一般道に関しては、自治体の予算・人手不足により、点検すら満足に受けられない橋が発生しているが、高速道路の構造物は、各高速道路会社が責任を持って点検・補修を行っている。旧・高速大師橋の亀裂も放置していたわけではなく、その都度補修されていたので、強度には問題はなかった。

 では、なぜ架け替えられたのか。

次ページは : ■強度に問題がなかった橋を架け替えた本当の理由

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