■ディスクブレーキに比べてすべて劣っているわけではない!
今もリアにドラムブレーキを使っているのは、ドラムブレーキのほうが制動力が高いため、リアブレーキに用いると小型軽量化とコストダウンが図れるからだ。
ただし、ドラムブレーキは放熱性が低く、摩擦で発生した熱がドラム内部にこもってしまう。
ディスクブレーキはローター径を大きくしたり、キャリパーのピストン数を増やして回転方向に長くすることで、制動力を高められるが、ドラムブレーキは作り替えたり強化するのは構造上難しい。
ただし、前述のパーキングブレーキにはドラムブレーキのほうが向いているため、リアのディスクブレーキの内側にパーキングブレーキ用にドラムブレーキを備えている高級車もある。
コンパクトカーのリアブレーキや大型トラックのブレーキ(欧米はディスクが多い)にはドラムブレーキが多く、乗用車でも高級車(重い)、高性能車になるほど大きなディスクブレーキが装着されている理由がお分かりいただけただろうか。
コメント
コメントの使い方