スバルは2023年8月2日、2024年3月期第1四半期決算説明会を開催した。コロナ禍においても営業利益は約3割アップ。6月に就任したばかりの大崎篤新社長も出席して新体制での方針説明も行われ、2028年末までにBEV8車種のラインナップ化を明言した。
文/ベストカーWeb編集部・渡邊龍生、写真/スバル、ベストカーWeb編集部
■前年度比で営業利益28%増!
スバルの発表によれば、全世界生産台数は前年同期比18.3%増の24万3000台となり、連結売上収益は同29.7%増の1兆821億円となった。
生産台数の内訳は国内生産が同17.9%増の15万9000台、海外生産が同19.1%増の8万4000台で、同社の重点市場となる米国を中心に堅調に推移したことから、全世界販売台数は同20.3%増の23万6000台(前年度比約4万台増)。
営業利益は845億円で、前年同期比は128%増(475億円増)に。原材料価格の上昇や諸経費などの増加があったのだが、販売台数自体の増加と為替変動による増益効果などから前年よりも大きく増益となっている。
また、通期見通しでは生産台数101万台で前年度比16%増、営業利益3000億円と前年度比12%増と、2023年3月期の当初発表値と変わってはいない。
■THSを採用した次世代e-BOXER車は2025年登場へ
決算発表後、大崎社長は新体制による方針説明を行った。まず、電動化計画のアップデートについてだが、従来までは2030年までにハイブリッド車+BEVで40%だったのだが、今回新たにグローバルでBEV比率を2030年までに50%、台数では60万台を目指すと発表。
さらに、米国では2027~2028年をめどにトヨタのハイブリッドシステム(THS)を採用した次世代e-BOXER車とBEVの生産を開始することを明言し、それとともに日本市場で次世代e-BOXER車を2025年に市場投入することを明らかにした。
続けてBEVの自社生産を2025年からスタートさせ、ガソリン車とBEVの混流ラインで20万台、2026年からはBEV専用ラインで20万台の生産を目指す。
スバルでは2023年5月にもソルテラに続くEV3車種の投入を明らかにしていたが、今回新たにBEVをさらに4車種追加して計8車種のBEVを2028年末までにラインナップすることを発表したことになる。
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