■ゴルフよりひと回り大きい?
まずはワークショップでフルカモフラージュされた新型1シリーズと対面する。5ドアボディ(3ドアはカタログから外された)は旧型と比べると明らかに幅広く、さらに低く、直接比較はできないがゴルフよりもひと回り大きそうだ。
■3シリーズ譲りの最新コネクティビティ満載
インテリアは完璧にカムフラージュされていたが、コクピットにはすでに新型3シリーズに採用された音声およびジェスチャーコントロールで指示、入力が可能なフルデジタルのBMWオペレーティングシステム7.0が搭載されている。
用意されていたプロトタイプは3台で、まずは118iのスタンダードサスペンションでウェットコースへ出る。
ここで印象的だったのは今回の1シリーズに標準装備されるARBと名づけられたタイヤ・スリップ・コントロール・システムで、直接エンジンに指令を出すのでESP(ダイナミックスタビリティコントロール、いわゆる横滑り防止装置)の10倍早いスピードで制御が始まる。
これこそが前述した電気自動車「i3」の開発過程で生み出されたハイテクである。ドライビング・ダイナミクス・アプリケーション担当のアース氏は「FFの定義を変えたシステム」と自認するが、確かにその反応速度は早く、安定しているので、気がつかないうちに3輪走行になるまで攻めていた。
確かにFFにしてはこれまでにはないダイナミックなハンドリングを確認することができたのである。
この1シリーズは秋のフランクフルトショーで初公開され、早ければ年内に日本に登場する可能性がある。ほぼ同時に登場する新型ゴルフ8と並んで実に楽しみなニューモデルである。
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