■ロータリーが宿る新型デミオは「大事件」だ!
●マツダ デミオRE(2020年登場)
マツダ独自の財産“ロータリーエンジン”。マツダは現在、これを使った新たなパワーユニットを開発中。軽量コンパクトで振動の少ないロータリーの特性を活かした「レンジエクステンダー(RE)EV」が、それだ。

端的にいうとロータリーエンジンを駆動力ではなく発電専用に使うEV(ただしピュアEVではない)。
2013年試作でデミオにこのシステムを積んでいたことと、コンパクトカーに最適ということから、次期モデルへの搭載は確実だ。
■直6FRのプレミアム戦略は世界中で広がる排ガス対応への秘策
●マツダ FRセダン&FRクーペ(ともに2020年登場)
マツダが2020年の投入を目指して開発を進めているトップエンドの4ドアセダンはFRになる、という情報はすでに幾度となくお伝えしてきた。
マツダの大型サルーンといえば「アテンザ」だが、このFRセダンはアテンザのモデルチェンジではなく、まったく新しいモデルとして、新たなネーミングを与えられてデビューする可能性が高いというのが最新の情報だ。
また、この4ドアセダンをベースとしたスタイリッシュなプレミアムクーペも同時並行して開発が進められている。

このクラスのFRセダン/クーペは現在国内メーカーではトヨタ(レクサス)と日産にしかなく、海外メーカーにユーザーが流れてしまっているのが現実だ。マツダがこのカテゴリーにスタイリッシュで魅力的なモデルを投入すれば、一気にユーザーを獲得できる可能性もある。
マツダはロードスターをはじめとして、スポーティなイメージが強く、また、ここ最近ではスタイリッシュなデザインも高く評価されており、プレミアムモデルに対する期待度も高まっている。
ここでなぜFRをあえて採用するのか!? というのがひとつの疑問として浮上する。
操舵系に駆動系の動きが加わらないため滑らかで上質な操舵感を演出しやすいのが後輪駆動の大きな魅力。やはりプレミアムカーには後輪駆動がふさわしいとマツダが判断したのは当然だろう。
さらに後輪駆動にする大きな理由がある。実は今後さらに厳しくなる排ガス規制への対応だ。

特に本格的ハイブリッドを擁しないマツダのパワートレーンは、たとえガソリンエンジンであっても、欧州で2020年以降に導入されるユーロ7に対応するためにはGPFや直下型触媒などの排ガス処理のための補機類が必須となる。
エンジンを横置きにするFFの狭いエンジンルームでは対応が難しい、という理由も挙げられるのだ。それならば思い切ってFRとすることで上質な操縦性や乗り心地も作り出しやすくなるし、伸びやかでスタイリッシュなプロポーションもFRレイアウトならば自然と実現しやすくなるというメリットもある。

■RX-9はホントにあるのか!?
●マツダ RX-9(2022年登場?)
2015年の東京モーターショーに出品された「RX-VISION」。
当時はロータリーエンジン搭載も話題にのぼったが、2017年ショーには同じFRクーペの流れを汲む「VISION COUPE」が出品。これをベースに開発が進んでいるとされた「RX-9」。

ロングノーズ+ショートデッキの美しいフォルムだが、SUVの潮流もあり、現在は開発が凍結しているもよう。
ただそのいっぽうで新開発の直6、3L搭載で新たに立ち上がる動きもある。今後注目したいモデルだ。
コメント
コメントの使い方