エアバッグ警告灯
エアバックと衝突時にシートベルトをピンと引き乗員の移動量を減少させるシートベルトプリテンショナーに異常がある際、ハンドルをアフター品に交換した際の対処が不十分な場合に点灯することがある。
自走不可になることはないが、なるべく早いチェックが必要だ。

ABS警告灯
ABSか急ブレーキの際の踏力(踏む力)をアシストするブレーキアシストに異常がある際に点灯。
とりあえず走行できることが多いが、ブレーキ関係だけに早急なチェックが必要だ。

パワーステアリング警告灯
現在主流となっている電動パワーステアリングに異常があった際に点灯。
パワステが作動せずハンドルが非常に重いなどの異常はあるにせよ、ハンドルが効かなくなることは少ないので自走できることは多いが、万一のことがあると怖いので即助けを呼ぶか、早急なチェックが必要だ。

自動ブレーキの警告灯
天候やセンサーの汚れといった作動環境により自動ブレーキが機能しない、自動ブレーキの異常の際に点灯。
前者であれば作動環境が回復すれば消え、後者も異常ではあるが、通常走行は可能だ。しかし何らかの異常があるだけに、早急なチェックが必要だ。
スリップ警告灯
トラクションコントロールを含むVSCなどと呼ばれる横滑り防止装置に異常がある際に点灯。
通常走行は可能なことが多いが、イザという時に作動しないのはもちろん、誤作動の可能性もあるので、早急にチェックしたい。
なお雪道などで横滑り防止装置が作動した際には点滅する。

水温の警告灯
最近のクルマは水温計がないことが増え、水温が低い時には警告灯が青く、水温が高い(=オーバーヒート時)には赤く点灯。
クルマによっては排気ガスの熱を利用して暖機を早める排熱回収機の異常で点くこともある。
青い点灯は水温が温まれば消えるが、なかなか消えない時は冷却水の流れをコントロールするサーモスタットの故障も考えられるのでチェックしたい。
赤い点灯はオーバーヒートなので即クルマを止め、説明書を確認しながら対処が必要だ。また現代のクルマは通常の仕様で滅多にオーバーヒートすることはないので、赤い点灯が続くようなら早急なチェックが必要だ。

燃料残量警告灯、バッテリー残量警告灯
エンジンが付いているクルマの燃料、電気自動車のバッテリーが残り少なくなった際に点灯。
前者であれば燃料タンクの残り15%程度、後者の場合は航続距離の残りが20km程度になると点くことが多い。いずれにしても早急な給油、充電が必要だ。
また状況によってはなかなかガソリンスタンドや充電施設が見つからないということもあるので、燃料もしくはバッテリーの残量はマメに確認し、困らないようにしたい。

マスターウォーニング(ビックリマーク)
何らかの警告灯とセットで点灯することが多く、確認を促すためのもの。点灯したらメーターパネルを慌てずに確認して欲しい。

出力制限表示灯
初代プリウスの初期型、電気自動車の日産リーフで通称カメマークと呼ばれるもので、出力制限され、スピードがいつもように出ない時に点灯する。原因としては以下のものが挙げられる。
・バッテリー残量が極端に少ない
・バッテリー温度が極端に低い、高い
・車両トラブルが起きている
初代プリウスの初期型は現存台数が減り、主に注意が必要なのはリーフとなるが、バッテリー温度が低い場合以外はかなりのピンチなので、バッテリー残量が少ない場合には即充電、バッテリー温度が高い場合にはしばらくクルマを止めてバッテリー温度を下げるといった対処が必要だ。

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クルマの警告灯にはさまざまな意味があり、点いた際にはまずは落ち着いて警戒しよう。
また警告灯が点いた際に慌てないためにも一度自分のクルマの取扱説明書を読んでおくか、警告灯が点いた際には慌てずにクルマを止めたらまずは取扱説明書を読んで、警告灯が点いた理由と対処を確認して欲しい。
クルマに限らず取扱説明書がある商品の場合は一度目を通しておく、困ったときにまず確認するというのは意外に重要なことである。

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