なぜ本格派4WD車は横開き式バックドアを採用するのか
さて、現在では跳ね上げ式のバックドアを採用する乗用車がほとんどだ。ムーヴのように横開き式バックドアを採用したモデルも今では多数派の跳ね上げ式に移行している。
一方で、特に本格派の4WD車では少数派の横開き式を採用する車が未だに根強い。なぜなのか? ここからはその理由に迫っていきたい。
現在日本で販売される車で横開き式バックドアを採用しているのはキューブ、ランドクルーザープラド、パジェロ、ジムニー、ジープラングラー(ガラス部分は跳ね上げ式で、下の鉄板部分が横開き式)、ベンツ Gクラスなど。
このように、横開き式バックドアの採用車はクロカンSUVに多い。
クロカンSUVが横開き式バックドアを使う理由としては以下の2つが考えられる。
・サバイバル的な本当に狭い所でもバックドアが開閉しやすい
・パンク時の利便性も考え、重いスペアタイヤをバックドアに背負うことも多く、そのため跳ね上げ式の採用が難しく、必然的に横開き式バックドアとなる
「クロカンSUVのバックドアは機能性を考えたもの」ということを踏まえると、横開き式バックドアは、ある意味レーシングカーの機能美に近く、格好良く見えてくる。
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このように車のパーツは、バックドア1つ見ても何らかの意図があるもの。
少数派タイプのバックドアを見た際には、そこに潜む意図を考えてみると、車を違った角度から見れるかもしれない。
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