初代インテグラタイプR(DC2型) 1995~2001
実は、予算200万円で気持ちのいい走りを味わえるMT車を選ぶとなると、と考えた時、まず最初に思い浮かんだのは、NAのホンダ車だった。
やっぱり、初代インテグラタイプR、シビックタイプR、そして2L直4エンジンを搭載した前期型のS2000は外すことはできないだろう。
まず、初代インテグラタイプR(DC2型)だが、1995年8月に3ドアクーペ、4ドアセダンそれぞれに設定された。
最高出力200ps、最大トルク19.0Kgmを発生するB18C98specRと呼ばれる1.8L、直4DOHC VTECエンジンに5速MTを組み合わせているが、このクルマのウリはやはり、レブリミット8400rpmという超回転まで回るエンジンフィール。
まさにジャジャ馬という言葉がふさわしいFFスポーツで、剛性感の高いシフトフィールと相まって、MTで楽しむFFスポーツのなかでは、おもしろさはダントツ。もちろん、現行シビックタイプRがFFスポーツ最強といえるが、このインテRも捨てがたいのだ。
中古車価格は初代インテグラタイプRの現在流通台数は約38台で、価格帯は約59万~280万円。
3代目シビックタイプR(FD2型) 2007~2010年
3代目のシビックタイプRは2007年3月に登場。最高出力225ps、最大トルク21.9Kgmを発生するk20A R-specの2L、直4DOHC i-VTECエンジンに6速MTが組み合わされている。
実は、当時1.6L最強のエンジンだった、185ps/16.3Kgmを発生するB16B型1.6L、直4を搭載したEK9シビックタイプR(1997年登場)と最後まで迷ったのだが、当時のホンダ開発陣の筑波サーキットのラップタイムにかける意気込みを思い出し、FD2型シビックタイプRを選んだ。
サーキット走行まで視野に入れたポテンシャルの高さを持っているにも関わらず新車時価格の283万5000円は今考えるとバーゲンプライスといえる。ただ、サーキットメインに開発されたので乗り心地の固さはいかんともしがたい。
現在中古車市場で販売されている3代目シビックタイプRは約135台で価格帯は95万~323.5万円 。プレミアムがついているクルマもある。
S2000前期型 1999~2005年
気持ちのいい走りのMT車として、ホンダ車最後に取り上げるのが、前期型のS2000。1999年5月~20005年11月までの前期型が2L、直4VTECエンジン(F20C型)、後期型は、2.2L、直VTEC(F22C型)を搭載し、2005年11月~2009年8月まで生産された。
前期型の2L直列4気筒DOHC VTECエンジンは最高出力250ps、最大トルク22.2Kgmを発生。トランスミッションは6速MTが組み合わされた。
レブリミットが9000rpmという超高回転型エンジンで、ピーキーな印象だが、このエンジンほど回して気持ちのいい国産エンジンはほかにはない。
ちなみに後期型の2.2L、直4VTECエンジンの最高出力は250㎰から242㎰に、最大トルクは22.2㎏mから22.5Kgmに、レブリミットは9000rpmから8000rpmへと落とされたいっぽう、低中速のトルクが向上しているが、おもしろさという点では前期型だろう。
前期型のS2000は標準車が流通台数95台で価格帯は96万~365万円。タイプVは19台で125万~330万円だ。年式の新しい2.2Lの後期モデルは300万円オーバーのクルマもある。
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