RX-8後期型 2008~2012年
MTのロータリーも見逃せない。RX-8の後期型だ。後期型は2008年3月のマイナーチェンジ後のモデル(デビューは2003年)を指すが、なかでもトップグレードのタイプRSがオススメだ。
搭載される13Bロータリーエンジンはすべて6ポートとなり、燃料マップの変更をはじめ、さまざまな改良が加えられている。
最高出力は、5MTモデルに搭載される210psのスタンダードエンジンは6速ATと同じ215ps/7450rpmに、6速MTモデルの250psハイパワーエンジンは235ps/8200rpmにそれぞれ変更されている。最大トルクはどちらも22.0kgm/5500rpmで変わらない。
後期型となり、15㎰ダウンしたが、気になる絶対的な速さは、最高出力が下がった代わりに有効なパワーバンドは広がっており、前期型と何ら遜色なし。
現在、後期型RX-8タイプRSの中古車の流通台数は約68台で、価格は70万~269万円となっている。
低回転域からまるでモーターのようにスムーズに回る、ロータリーエンジン独特な加速フィーリングをMTで味わっておきたい。
3代目インプレッサWRX STI 2007~2014
ここまでは自然吸気エンジン車種を紹介してきたので、ターボ車も挙げておきたい。
平成元年に登場したスバルレガシィに搭載されたEJ20型2L水平対向4気筒ターボ。この名機を搭載したスポーツモデルといえば、スバルインプレッサWRX STIだ。
現在予算200万円以内ならば、5ドアハッチバックとなった3代目も手に入れることができる。
最高出力を308ps/43.0Kgmまでアップし、6速MTを組み合わせた3代目モデルならば、現在でもそのポテンシャルは通用するほどの高いレベルだ。
意のままの気持ちいい走りを味わえ、リアのスタビリティ能力は際立って高く、コントロール性も素晴らしい。しかも思いのほか乗り心地もいい。
中古車の流通台数は85台と多く、価格帯は約76万~約348万円と割安感も高い。
初代BMW1シリーズハッチバックとクーペ 2005~2014
そして最後に紹介するのは輸入車。本当は走りにこだわったモデルBMW M3を紹介したかったのだが、200万円以下のモデルは中古車市場では見つからなかった。
そこで、コンパクトなボディに3L、直6エンジンを搭載したFR車、初代BMW1シリーズハッチバック/クーペを取り上げたい。
130iと呼ばれるハッチバックは、2005年10月に発売された前期型が最高出力265ps、最大トルク32.1Kgm、2010年5月に発売された後期型が、最高出力258㎰、最大トルク31.6Kgmを発生する3L、直6の自然吸気エンジンを搭載している。
135iクーペには最高出力306ps、最大トルク40.8Kgmを発生する3L、直6ターボエンジンを搭載。
トランスミッションは両車ともに6速MTが組み合わせられる。コンパクトなボディにパワフルなエンジンを搭載し、どちらも回す楽しさが味わえる。
130iの流通台数は14台で、価格帯は70万~142万円、135iクーペの流通台数は11台で、価格帯は135万~248万円となっている。
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新車ではなかなか、走りの楽しいMT車を安価で手に入れることはできないが中古車ならば、まだ選び放題。200万円以下でも、MTの気持ちよさが味わるクルマばかり。これを機会にMT車を買って存分に楽しんでほしい!
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