2019年5月、トヨタのプリウスPHVが一部改良を実施した。今回の改良の最大のポイントはこれまで定員4名だったプリウスPHVが5人乗りに「進化」したこと。
4人乗りではいざというと困るという声が多かったようで、「大人5人がくつろげる、ゆとりの車内空間」を目指したという。
その他の性能や備拡充についてなどとともにレポートしてみたい。
〈プリウスPHVここがポイント〉
●従来4人乗りだった乗車定員を5名乗車に変更
●プリウスPHVの充電されたリチウムイオンバッテリーから自宅への給電が可能となるシステムを設定(別売オプション)
●装備の見直し、グレード体系の変更などにより価格を10万~20万円程度引き下げ
〈プリウスPHVラインナップと価格〉
●S…317万8440円
●Sセーフティパッケージ…328万5360円
●Sナビパッケージ…366万1200円
●A…350万2440円
●Aナビパッケージ…392万6880円
●Aプレミアム…381万4560円
●Aプレミアムナビパッケージ…426万6000円
※本稿は2019年6月のものです
文:ベストカー編集部/撮影:池之平昌信
初出:『ベストカー』 2019年7月10日号
■5人乗りで使い勝手もGOOD!
プリウスは昨年12月17日にマイチェンを実施し、フロントマスクやリアスタイルの変更を受けていたが、このタイミングでPHVは特に変更はなかった。
5月9日、今度はPHVが一部改良を実施したのだが、内外装に目立った変更点はなし。
確かにPHVのフロントマスクはプリウスと比べて端整な顔立ちだし、CFRP製のリアハッチも独特の形状をしており、リアスタイルもオリジナルプリウスとは異なっている。今回はあえて変更はしなかったようだ。
ではなにが変わったのか!? というと、意外とここが重要なのだが、プリウスPHVはこれまで後席2名掛けの「定員4名」だったのだが、今回の改良で一般的な「定員5名」となったのである。
4人乗りに抵抗を感じていた人には朗報だ。
また別売オプションとはなるのだが、外部給電システムにより駆動用バッテリーの電力を家庭用に給電することが可能となった。
走りは相変わらずのプリウスクォリティ。満充電で走り出したのだが、都内の渋滞路~首都高速を走って実測50.6km EV走行が可能だった。
EV走行時は発電用モーターも駆動力に使えるため、2モーターでパワフルな走りが可能なのは従来どおりだ。
安全・安心装備も拡充された。駐車場から後退する際に、左右後方から接近してくる車両を検知し注意喚起する「リヤクロストラフィックアラート」や、車両を上から見たような映像をナビゲーション画面に表示するパノラミックビューモニターを新たに設定。
静止物に対するーキングサポートブレーキ「インテリジェントクリアランスソナー」の設定も拡大している。
また、専用通信機「DCM」を全車に標準搭載。遠隔で走行アドバイスや車両診断を受けられる「eケアサービス」や「LINEマイカーアカウント」のような様々なコネクティッドサービスを利用できる。
〈プリウスPHV Aプレミアムナビパッケージ主要諸元〉
・全長:4645mm
・全幅:1760mm
・全高:1470mm
・ホイールベース:2700mm
・車両重量:1530kg
・エンジン:直列4気筒DOHC
・最高出力:98ps/5200rpm
・最大トルク:14.5kgm/3600rpm
・モーター出力:72ps/31ps
・モータートルク:16.6kgm/4.1kgm
・サスペンション:ストラット/ダブルウィッシュボーン
・タイヤサイズ:195/65R15
・JC08モード燃費:37.2km/L
・JC08モードEV航続距離:68.2km
・価格:426万6000円
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