俺のスカイラインが帰ってきた!! プロパイロット2.0搭載で400Rとして復活

シャシー性能の向上

 FR-Lプラットフォームにフロント/ダブルウィッシュボーン、リア/マルチリンクのサスペンションなど基本構造は変更されていないが、インテリジェント・ダイナミック・サスペンション(IDS)が日本仕様に初採用となり、ダイレクト・アダプティブ・ステアリング(DAS)の性能も向上させている。

 IDSは走行シーンに合わせてサスペンションの減衰力を緻密に制御し、車体の挙動を安定させたほか、スポーツ走行での優れた操縦安定性や、車体の揺れを低減して快適な乗り心地も得ている。

 DASはステアリングの切り始めのレスポンスを向上させ、ライントレース性を高め、さらに低速から中速での操舵の過敏さを軽減しながら、クルマの応答性を向上したほか、繊細な修正舵への過敏性を抑制することで、気持ちのいいステアリング操作が味わえるという。

 この2つの制御を組み合わせたことにより、「驚きのハンドリングと感動の乗り心地を実現」(資料より)と謳っている。どれほど凄いのか、想像できないので実車を試乗してから再度報告したい。

エクステリア&インテリアの変更点

ビッグマイナーチェンジ後のハイブリッド・タイプSP
ビッグマイナーチェンジ後のハイブリッド・タイプSP
インフィニティバッジが装着されたマイナーチェンジ前のハイブリッドの350GTタイプSP
インフィニティバッジが装着されたマイナーチェンジ前のハイブリッドの350GTタイプSP
ハイブリッドモデルのリアスタイル。スカイライン伝統の丸型4灯テールランプに変更
ハイブリッドモデルのリアスタイル。スカイライン伝統の丸型4灯テールランプに変更

 エクステリアのデザインは、ノートやセレナでお馴じみのVモーショングリルをはじめ、細かいところでは、ターンフォグフィニッシャーやサイドレーザー内蔵バンパーが変更されている。

 そして、インフィニティバッジから、NISSANバッジに戻されたことも大きなポイントだろう。

 リアコンビランプも外回りの形状こそ大きな変更はないが、光る部分がスカイライン伝統の丸4灯(上の部分が少し欠けている円)に戻った。

400Rのリア回り。スカイライン伝統の丸型4灯リアコンビネーションランプ

 インテリアはプレミアムスポーツセダンとしての機能性と質感をさらに向上させ、ハイブリッド車には日産国内初採用のカラーヘッドアップディスプレイや7インチの大画面アドバンスドドライブアシストディスプレイなど、プロパイロット専用装備も設定されている。

7インチのアドバンスドドライブアシストディスプレイなどプロパイロット2.0装着車のコクピット
7インチのアドバンスドドライブアシストディスプレイなどプロパイロット2.0装着車のコクピット

ラインアップと価格

プロパイロットを標準装着するハイブリッド車は、先代モデルの同グレード比較で約50万円の価格アップ

 ラインアップと価格は以下のとおり。今回のマイナーチェンジでグレード名称から排気量が削除された(350GTハイブリッド→GT)。

 ハイブリッドの価格はプロパイロット2.0などの装着により、48万8160~51万9480円の価格アップ。

 マイナーチェンジ前の2Lターボと比べると、お買い得に感じてしまうのがV6ツインターボ。

 2L、直4ターボの200GT-tは416万4480~471万3120円だったが、3L、V6ツインターボ(304ps)の価格は427万4640~481万8960円と同じグレード比較で、2L、直4ターボから数十万円アップとなっているからだ。

■ラインアップと価格 月販目標台数/200台
●ハイブリッド

GTタイプSP/604万8000円(2WD)、632万7720円(4WD)
GTタイプP/571万1040円(2WD)、599万760円(4WD)
GT/547万4520円(2WD)、575万4240円(4WD)
●V6ツインターボ
GTタイプSP/481万8960円
GTタイプP/455万4360円
GT/427万4640円
400R/552万3120円

 先進運転支援機能プロパイロット2.0と400馬力の3L、V6ツインターボを搭載したスカイライン。新しさと速さ、かつてのスカイラインが戻ってきた気がしたのだが、みなさんはどう感じただろうか? それにしても月販目標台数200台は寂しすぎる……。

 最後にV37スカイラインの開発責任者、日産自動車のチーフ・ヴィークル・エンジニアの徳岡茂利さんに、スカイラインファン、クルマファンに向けて、ひと言頂戴した。

「スカイラインは日産の挑戦の歴史そのものです。技術の日産の象徴でもあります。今回世界初のプロパイロット2.0と、スカイライン史上最強のエンジンをセットでお届けできたことは大変嬉しく思っています。世界に誇れる史上最強、最先端のスポーツセダンに仕上がっておりますので、かつてのスカイラインオーナーの方やスカイラインファンだったの方にもぜひ戻ってきてほしいですね」

 スカイラインの開発責任者を務める日産自動車・チーフ・ヴィークル・エンジニア 徳岡茂利さん
スカイラインの開発責任者を務める日産自動車・チーフ・ヴィークル・エンジニア 徳岡茂利さん

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