将来的にはクルマにも運用へ!? 日産がベンチャーと協業で「バイオ燃料電池」で水素から電力を発生させる定置型発電をスタート!

将来的にはクルマにも運用へ!? 日産がベンチャーと協業で「バイオ燃料電池」で水素から電力を発生させる定置型発電をスタート!

■将来的にはクルマにも採用へ?

SOFCでのバイオエタノールを原料とした水素で発電した電気を日産アリアに給電するデモンストレーション
SOFCでのバイオエタノールを原料とした水素で発電した電気を日産アリアに給電するデモンストレーション

 発表会で日産パワートレイン生産技術開発本部担当の村田和彦常務執行役員は、「このSOFCによる発電で将来的には現在、電力会社から購入している電気代を安く抑えることが可能になる。今回のシステムはその第一歩」と語った。

 日産が今回採用したSOFCは、トヨタやホンダがFCVに採用しているPEFC(固体高分子形燃料電池)に比べて電解質のイオンの向きに違いがあり、より高温となる600~800度まで温度を上げる必要があり、構造的にまだクルマには採用しづらいのだという。将来的な乗用車への採用に向け、今後も研究を続けていくことになる。

日産栃木工場でのアルミ鋳造におけるカーボンニュートラルに向けた取り組みもメディアに公開された
日産栃木工場でのアルミ鋳造におけるカーボンニュートラルに向けた取り組みもメディアに公開された

 発表会では実際にSOFCのシステムも報道陣に公開。日産デザイン部が手がけたというSOFCの外観は、モダンで先進的なデザインに仕上がっている。この後、実際に報道陣には現在カーボンニュートラルに向けた取り組み(アルミ鋳造)を行っている栃木工場の内部も併せて公開された。

 カーボンニュートラルに向けた日産流の燃料電池システムによる発電システム。将来的に日産車に積まれるようになるのか、大いに注目だ!

【画像ギャラリー】日産がバイオマスのベンチャーと協業で「バイオ燃料電池」での発電の運用を開始!(31枚)画像ギャラリー

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