写真で見る衝撃の真実〜超小型モビリティ〜

写真で見る衝撃の真実〜超小型モビリティ〜

 今までにない超小型モビリティが、姿を現わした!

目指したものは右脳に訴えるクルマ

 子供の頃ロボットアニメを見ていて、『変形』というものにものすごく憧れを抱いたことはないだろうか? かくいう担当もそのひとりではあるのだが。今回紹介する『エクスマキナコンセプト』は、そんな夢を形にしたいと製作された超小型モビリティなのだ。

 エクスマキナの特徴は、横に2人並んで乗ることができること、目を引く独自性の高いデザイン、そして何より、コンパクトに車体を〝折りたたむ〟ことができる点だ。

 このプロジェクトのために設立された新潟県柏崎市に本社を構える株式会社エクスマキナが、東京モーターショー2015に出展したこの車両は、2年前の東京モーターショーにも出展されていたのだが、その時はまだモックアップ(模型)の状態だった。

 当初は折りたたみ機構を有したスペインの超小型モビリティ『Hiriko(ヒリコ)』という車両をベースに開発することを予定していたが、その契約が終了したため、この2年で独自に開発をしたそうだ。この車両の詳細に関して、株式会社エクスマキナの坂田秀夫さん(シニアデザイナー)に会場で話を聞いた。

 「発端は、折りたたんで駐車スペースを小さくできる超小型モビリティを開発しようということだったんですが、それとともに〝乗れるロボット〟を作りたかったんです。ですので、立った状態ありきで、そこに乗って運転できることを目指しました」

 このロボットというイメージを具現化するために、デザインはロボットアニメの名作「機動戦士ガンダム」、「装甲騎兵ボトムズ」などのリアルロボットアニメを担当していた、あの大河原邦男さん(メカニックデザイナー)に依頼したそうだ。さらに坂田さんは、こう付け加える。

 「公道を走らせるとなると、クルマのように保安基準を満たしたり、走らせる機能を持たせる必要があったんです。最初のモックアップよりも、より現実的なディテールにはなっていますが、折りたためる機構と翼のようなデザインなど、元々のコンセプトは崩していません」

 乗れるロボットを実現する〝手段〟として、自動車という姿を選んだというわけだ。

 この車両は4輪にインホイルモーターを搭載し、通常は30㎞/h、折りたたんだ状態でも6㎞/hで走ることがでる。さらに、4輪操舵することが可能なため、戦車よろしく信地(その場)旋回することもできるそうだ。

 この機能があれば、前向き駐車をしてから信地旋回すればいいので、苦手な人が多い縦列駐車をする必要もなくなる。

 「360度撮影できるカメラも搭載しますので、走行しながら街の情報を収集して、防犯や予防安全に活かす、ビッグデータとして運用することも考えています」

 会場での反応は、メインターゲットのロボットアニメ世代の男性には、理屈抜きで共感が得られたそうで、2年前からの進捗が気になっていた人が多かったそうだ。また、お子さんがいる女性からのウケがよかったそうで、こちらは「予想外だった」と坂田さんは嬉しそうに語っていた。

 このエクスマキナは、超小型モビリティというカテゴリーで、黄色ナンバーを装着する。運転には普通免許が必要。早ければ来年にも関西地方で、量産仕様の車両を公道走行させるプロジェクトを計画中とのことなので、今後も注目したいところだ。

④
乗ってみると、こんな感じ・・・大きい⁉
スクリーンショット(2016-01-19 15.32.46)
エクスマキナ コンセプト
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