猛暑日知らずのビーチリゾート「勝浦」と「下田」ドライブで行くならどっちだ?【清水草一の道路ニュース】

猛暑日知らずのビーチリゾート「勝浦」と「下田」ドライブで行くならどっちだ?【清水草一の道路ニュース】

■渋滞も考慮に入れたドライブ計画を立てたい

 ただ、東京から勝浦市に向かうのは、東京湾アクアラインを利用する必要がある。アクアラインは休日、往路復路とも激しく渋滞する。往路は川崎浮嶋JCT、復路は木更津金田料金所を先頭に「ほとんど動かない渋滞」が発生し、苦痛度が高い。昨年から導入されたアクアラインの時間帯別料金も、効果が薄れている。

 対する下田市は、往路復路ともに、東名の綾瀬バス停付近が渋滞のボトルネックとなる。東名の渋滞は恒常的で、平日も連日発生し、休日はさらに悪化する。それでもアクアラインほど動かない渋滞にはならないので、渋滞によるストレスは、どちらかと言えば低いと言える。

 下田市へのアクセスに関しては、昨年3月、伊豆縦貫道が一部開通している(河津七滝-河津逆川間3km)。国道414号線の激狭屈曲区間がトンネルで短絡されたため、Googleマップによれば、所要時間は約10分短縮した。わずか10分だが、気分的にはかなり近くなった印象だ。

伊豆縦貫自動車道の河津七滝IC~河津逆川IC間は令和5年3月に開通して1年以上が経過している 資料/国土交通省
伊豆縦貫自動車道の河津七滝IC~河津逆川IC間は令和5年3月に開通して1年以上が経過している 資料/国土交通省

 もちろん、絶対距離では断然勝浦市のほうが近くて行きやすい。日帰りにはピッタリだ。ただし宿泊地としては、東京から近すぎる感もある。

 対する下田市は、遠いと言えば遠いが、宿泊地としてはちょうどいい距離感だ。東名沼津IC/新東名の長泉沼津ICから伊豆中央道・伊豆縦貫道を経由すれば、熱海や伊東付近の国道135号線の渋滞もパスできる。

 伊豆半島は古くから開けた観光地ゆえ、房総半島よりも見所も多い。下田市の砂浜は、まるで沖縄のような白砂である。

 というわけで、近場の涼しい海辺を目指す場合、日帰りドライブなら勝浦市、宿泊するなら下田市がおすすめということになる。

 ちなみに夏休みの高速道路のドライブのお供には『高速道路&サービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)ガイド2024-2025年最新版』が便利。こちらも参考にしてください!

【画像ギャラリー】千葉県勝浦と静岡県下田、この夏おすすめの2大リゾートに関する写真を見る!(5枚)画像ギャラリー

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