【トヨタ、日産、三菱…】 ほんとなら2020年「誕生○○周年」だったクルマ 15選

■40周年未遂車│ホンダ バラード(1980~1986年)

●その生きざま・死にざま
 新規販売チャンネルのベルノ店向けに送り出されたシビックセダンの兄弟車がバラードだ。ボディパネルを差別化し、インテリアも高級ムードに仕立てるなど、シビックの上のポジションを与えている。

 1983年秋には3代目シビックをベースにした2代目バラードが登場。エンジンはバラードスポーツCR-Xと同じOHCの12バルブだ。

 提携していたブリティッシュレイランドのローバーにも送り出されたが、コンチェルトの誕生により自然消滅している。

●編集部からの偲ぶ言葉
 正直、このクルマがデビューした当時、本企画担当は7歳で、バラードというと2代目の派生モデルとして登場したバラードスポーツ「CR-X」しか覚えてない。お詫びといっちゃぁなんだが、バラスポは今でもカッコイイと思う。マジで。

■20周年未遂車│マツダ トリビュート(2000~2005年)

●その生きざま・死にざま
 当時はマツダの親会社だったフォードとの提携関係から生まれたクロスオーバーSUV。エンジンはフォード製の2L直列4気筒と3LのV型6気筒を設定する。後期モデルでは2.3Lの4気筒も積まれた。

 2WD(FF)とフルタイム4WDがあり、走りの実力も高い。

 だが、日本では存在感を出すことができず、同じ時期に登場した日産のエクストレイルのようには売れなかった。そこでCX-7の開発が軌道に乗った2005年をもって生産を終了させている。

●編集部からの手向けの言葉
 なんといっても「コラムシフト」という点でSUV感がかなり希薄に感じられるが、日本国内での販売終了後の2006年に登場したアジア太平洋仕様車はフロアシフトになっていたという。なぜ最初からそうしなかったのか、きわめて疑問だ。

■20周年未遂車│三菱 ディオン(2000~2006年)

●その生きざま・死にざま
 大きくなり、シャリオグランディスを名乗ったシャリオのポジションに送り出された小型車サイズのコンパクトミニバン。

 ミラージュディンゴをベースにしているが、ホイールベースを延ばすことによって7名乗車を実現した。

 ワゴンの軽快感も備えた個性派ミニバンだったが、デザインが地味だったし、コンセプトもわかりづらかったため販売は今一歩にとどまっている。

 三菱の経営が悪化したことも足を引っ張り、2006年3月に販売を打ち切った。

●編集部からの哀悼の言葉
 マイチェンで1.8Lターボが追加されたが、キャラクターには135psの2L NAのほうが合っていたような記憶がある。かなりソフトな足回りで走りはまったく期待できるモデルではないが、「ま、これはこれでいいか」と納得した記憶アリ。

■30周年未遂車│マツダ レビュー(1990~1998年)

●その生きざま・死にざま
 オートザム店の専売モデルとして1990年秋に発売されたのがレビューだ。愛らしい2.5ボックスデザインの個性派4ドアセダンで、背を高くしたから運転しやすかった。

 また、3ウェイスライド式の電動キャンバストップも設定する。エンジンは新開発の1.3Lと1.5L直列4気筒だ。レザーシートも設定するなど、小さな高級車という印象が強かった。

 1996年、このレビューのプラットフォームを用いたデミオがヒットしたこともあり、1代限りで販売を終えている。

●編集部からの手向けの言葉
 非常に短いトランクと丸っこいスタイリングから女性ユーザー向けと思われ日本での販売は伸び悩んだが、ドイツでは大人気だった。担当の実家の近所に住む巨漢の兄さんがこのクルマを愛車としていたが、見た目に暑苦しかった。

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