【レガシィ フォレスター N-BOX 】 変わったのか変わってないのかわからない フルモデルチェンジ列伝 13選

【レガシィ フォレスター N-BOX 】 変わったのか変わってないのかわからない フルモデルチェンジ列伝 13選

 クルマがフルモデルチェンジすると、多くの人は外観のデザインが大きく変わることを期待する。しかし当の自動車会社はそう思っていないことが多い。「キープコンセプトだよね、特に売れ線のクルマはさ……」と。

 今回は、そんな“キープコンセプト”という名の、変わったのか変わってないのかわかりにくい現行車たちを一挙紹介していく!

【画像ギャラリー】 ほんとに変わった…? 各新旧モデルをギャラリーでチェック!!

※本稿は2019年9月のものです
文:清水草一/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年10月10日号


■変わったんだけどわかりにくい マツダ CX-5

 CX-5は、キープコンセプトのなかではちゃんと変わったほうですよ。これはまさに正常進化のお手本。新型と先代を見比べたら、完全に車格が違うくらいに感じるからね。

 新型のほうがだんぜん高級そうに、値段が高そうに見える。あるいはガイシャに見える。これは間違いなくデザインの勝利! これについては称賛しかありまちぇん。

上が「旧」、下が「新」(以下すべて同じ並び)。新型は、新時代の「魂動デザイン」を採用し、ヘッドライトがシャープになった

 これなら先代と新型を見分けられない女子もいないんじゃないか。いや、いるだろうけど、全員ってことはないだろう。だってCX-5は、国産車からガイシャに生まれ変わったんだから! しかもキープコンセプトで! 素晴らしいことですよ! すべての質感が上がってるしバランスもよくなっている! 文句ないです。

■売れっ子は化粧直しも命がけ ホンダ N-BOX

 N-BOXに関しては、マジでもっと「変えないで」欲しかった!。デザイン的には先代のノーマルモデルが機能美の極致で、いじりようがなかったのだ……。

 箱型ながら、フロントフェンダーの張り出しが大地をしっかり踏ん張って、自動車の原点回帰の素晴らしいデザインだった。

フロントグリル周りや、リアのクォーターウィンドウ後端の形状が上下で丸く変更されているなど、細かい部分が違っている……

 それを思うと新型のデザインは、まさに「微妙な改悪」だ。フロントフェンダーの張り出し感は一気にショボくなったし、リアコンビランプなんかカスタム系のマイルドヤンキー風味がそのままついちゃってて、箱型ボディのあそこだけトグロ巻いちゃってる。バランス崩しただけじゃんか! 

■ボディが黒かったら判別不能のスバル レガシィ

 まだ新型の実物は見てないけど、写真を見ても現行との区別がメチャ難しい。バンパー下のブラックアウト部の形状で見分けるしかない気がする。

「どこが変わったのか?」と、たぶん身内からも言われたであろう姿。寸法関係も大きくは変わっていない

 レガシィも現行モデルはデザインの完成度が高く、いじるのが難しいのはわかるが、ボディカラーが黒だったら、いよいよ目を凝らさないとイカン!

■進歩させたはずが残念な結果に スバル フォレスター

 レガシィは、見分けがつかないながらに新型のほうが洗練されているが、フォレスターは逆に微妙に洗練度が落ちているんじゃないか。

 具体的には、まず前後オーバーハングが微妙に重く感じられる。リアコンビランプは明らかに「先代と見分けるためにムリヤリ異形にした」ように感じられる。ヘッドライトのコの字と対をなしているんでしょうけど、リアはボディ色が食い込んでるのでそうは感じられない!

旧型をベースにブラッシュアップしたはずが、チグハグ感が出てきてしまった

 全体的に見てフォレスターは、先代から若干デザインレベルが落ちているように思うのですよ。

 フォレスターの場合、先代のデザインがそんなによかったわけでもないので、これは少し残念。そんなに悪いわけでもないけど、やっぱりデザインは進歩してほしい! 新型フォレスターにはそれがまったくない! 

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