【レガシィ フォレスター N-BOX 】 変わったのか変わってないのかわからない フルモデルチェンジ列伝 13選

■進化はしているけどそっくり ダイハツ タント

 タントは、初代から続く「動く託児所」テイストのデザインを頑固に守っている。どーしてそんなもんを守るんだ! と私は思うのですが、ダイハツ開発陣にすれば「これがタントです!」ってことなんでしょうね。そこがまず残念。クルマは託児所や老人ホームであっちゃいけない!

 機能としてはそれでもいいのですが、なにはともあれデザインではもうちょっと走りを感じさせないと! なにしろクルマなので!

タントカスタムのフロントフェイスがそっくり。旧型はメッキ処理されたグリルや、フロント開口部のデザインが違うが、パッと見そっくり

 ただ、その託児所テイストのなかでは、確実に洗練度は増している。よりシンプルに、以前より甘みを抑えた感じで、方向性としてはイイです。

 特にカスタム系は、メッキギラギラからブラックアウトの迫力への転換がうまくいっている。キープコンセプトながらに、確実に前進している点を評価したい! 

■先代が完成形だった気がするBMW 3シリーズ

 なにせ3シリーズは、先代のデザインがひとつの完成形で、とってもバランスがよかった。ところが新型は、見分けがあまりつかないながらに微妙にバランスが崩れ、ディテールの質感も落ちている。

折れ曲がってボンネットまで拡大されたキドニーグリルは新世代BMWの象徴。だが、遠目から見たら区別はつかないだろう……

 3シリーズくらいの名車になると、目新しさはあまり必要ないが、これじゃモデルチェンジがかえってマイナスだべ!

■これはマイチェンレベルの差ですが、実は…… ランドローバー レンジローバー イヴォーク

 もともとイヴォークは、猛烈に美しいクルマだった。そして、ウルトラ超絶キープコンセプトの新型イヴォークもまたウルトラ美しい。どっちもウルトラ美しい。どっちが美しいかと言ったら、5ドア同士で比べたら、ほんのちょっと新型のほうが美しいかもしれない。

 ほんの少しだけ丸みを帯び、ほんの少しだけサイドウィンドウのリア型の絞り込みが増して、ほんの少しだけ温かみや豊かさみたいなものが増したように感じられるので……。

プラットフォームは新設計でまったくの別物ながら、その差を見分けることは難しい

 しかしそれにしても、本当に本当に見分けるのが難しい。これほどキープコンセプトなモデルチェンジは、自動車史上初めてではなかろうか。一般ピープルが見分け不可能なのはもちろん、マニアもお手上げ。あまりにもハードルが高すぎる。ハイブロウ過ぎます! 

■細かすぎて素人にはわからないポルシェ911

 思えば911も、996型の涙目で失敗するまでは、けっこうしっかり見分けがついたよね。

 で、997型は丸型ライトに戻して落ち着いたいいデザインになったけど、その後991型、そして992型と、極端に見分けが困難に! いくら世界遺産級の名車でも、ちょっと困っちゃうっス!

992型では前型で四駆系モデルに与えられていたワイドボディが標準化された

■4も6も7も8も全部見分けが超難しい アウディ A7

 アウディのセダン系は4も6も7も8も全部見分けが超難しい。デザインレベルが高いのは確かだが、もはや見分ける意欲を失ってしまいました。

 ヘッドライトと幅広いシングルフレームグリルのデザインが多少違う

■これがミニらしさといえばミニらしさ

 ミニはミニなので変えちゃいけないわけなので、変わり映えがしないことに文句はないのですが、先代のデザインのほうが完成度が高かったと思いまちゅ。やることなくなっちゃったんでちゅね。次はどうするの?

個性的な丸形ヘッドランプがミニの伝統。誰が見てもミニだとわかるので、ねらいどおりなのかもしれない

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