フォードが日本への輸出を開始したのは1905年。それから数えて111年が経った2016年、フォードは日本市場からの撤退を発表した。
現在の日本ではドイツ車勢が輸入車販売の上位を占めるが、アメリカのフォードと日本には長い歴史がある。マスタングなど多くのファンを持つモデルがあり、古くから日本に関わってきたフォード。
これまでどのクルマが最も売れたのか? そして撤退を前にした2015年に最も売れたクルマは? 日本におけるフォードをデータで振り返る。
文:ベストカー編集部/WEBベストカー編集部
ベストカー2016年3月10日号
これまでに日本市場から撤退した輸入車ブランドは?
2016年1月26日、突如としてフォードは日本市場からの撤退を発表した。
撤退発表直後にフォード・ジャパンの広報部に取材をしたところ、発表の直前までその事実を知らなかったといい、撤退が日本でフォードに携わる人々にとって如何に突然の出来事であったかがわかる。
フォードの撤退で2016年は5年振りに日本市場から輸入車ブランドが去った年になった。フォード撤退以前で最も最近日本から撤退した輸入ブランドはスウェーデンのサーブ、これは2011年のことだった。
日本は輸入車ブランドが多い国だが、それだけに撤退したブランドも少なからず存在するのだ。
■日本市場から撤退した輸入車ブランド
- ・ランチア(イタリア)…1998年撤退
- ・ローバー(イギリス)…2000年撤退
- ・サターン(アメリカ)…2001年撤退
- ・オペル(ドイツ)…2006年撤退
- ・ヒュンダイ(韓国)…2010年撤退
- ・サーブ(スウェーデン)…2011年撤退
日本で売れたフォード車 歴代TOP5
フォードの日本における長い歴史で、販売台数が多かったクルマのランキングをみてみよう。
1位は日本撤退前まで発売が継続されていたSUVのエクスプローラーで唯一3万台超え。2位は2代目モデルが日本でも人気を博したトーラス、3位は日本の道でも扱いやすいサイズのセダン&ワゴン、モンデオとなった。
フォードを代表するスポーツカーのマスタングは4位という結果。各車、日本でも人気を博した世代があった。
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