■現場の営業マンはノートが1位になった理由をこう見る
「日産のHV車を待ち望んでいた人が多かったと思います。実際試乗しても加速のよさはプリウス、アクア、フィットなどに比べると格段にいいと喜んでいただいています。
数カ月前から予約受注をしていたため、一気に月産1万台以上供給できる態勢がとれたのも大きいと思います」(日産プリンス東京店長)
「やはりエンジンで発電してモーターだけで走る、ということがウケたんだと思います。充電設備がどこにあるか、いちいち気にしないですみますしね」(千葉日産営業)
この2人はまさにウハウハ顔だったのだが、冷静に分析する営業マンもいた。
「まったく驚いていません。1~2カ月でひっくり返るでしょう。1月にはヴィッツのハイブリッド、2月にはプリウスにPHVが加わりますし、三日天下じゃありませんが、すぐにプリウスに抜かれるでしょう。1カ月天下じゃないですか?」(東京日産店長)。
なお、ノートが販売好調の理由を日産自動車はこうみる。「航続距離を気にせず電気の走りを楽しめること、既存のコンパクトカーと比較しても走りの愉しさ、なかでも電気の走りの愉しさを、まさにひと踏みでわかっていただけたのではないでしょうか」
■e-POWERの人気グレードは何だ?
e-POWERのなかで人気のグレードはなにか聞いてみたらXが65~70%、メダリストが30~35%でSグレードはほぼなし、とのことだった。
■最後に本誌お馴染みの遠藤徹氏の分析では?
遠藤氏によれば「e-POWERを含めたノートシリーズは好調に売れていますが、絶対的な強さは感じないですね。現在の納期は在庫車があれば即納、なければ約1カ月です。
空前のヒットモデルであれば多数のバックオーダーを抱えて納期は36カ月以上の待ちになりますが、そんな状況ではありません。
e-POWERはガソリンモデルの同じXグレード同士で比較すると45万円くらい高いのに、値引きはガソリン車の15~20万円に対してe-POWERは10万円程度と渋チンなので1月以降は1位になれないでしょう」とのこと。
なるほど辛辣な意見多し、ですな。でもよく考えてみると発売1カ月の受注台数は新型プリウスが10万台、アクアが12万台で、おそらく年間販売台数1位はプリウス。
冷静に見るとたいしたことじゃなかったかもしれませんが、たった1カ月でもそんな大物たちを抜いて1位になったのは凄いことです。今後再び1位になれるか、今後も注目しましょう。
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