月に200店のディーラーを回る遠藤徹氏。
その遠藤氏が足で稼いだディーラーでの最新情報を毎回お届けするのがお馴染みの「地獄耳スクープ」。
今回はヴィッツハイブリッドがアクアに大影響、フィットのマイナーチェンジ情報、そしてスズキのワゴンRの次の一手に迫ります。
文:遠藤徹/写真:トヨタ、ホンダ
ベストカー2017年3月26日号
ヴィッツがアクアの販売台数に食い込む
トヨタは1月12日にヴィッツをマイナーチェンジすると同時に1.5LのHVを設定したことで、同シリーズの販売は好調なスタートを切っています。
ところが同クラスのHVであるアクアの売れゆきがヴィッツHVとの競合によって激減しています。
1月、アクアの登録台数は8225台で前年同月に比べ35.3%もの大幅なマイナス。これまでは登録車ベスト10の上位を占めていたのが7位に後退した。
ヴィッツを扱っている首都圏のネッツ店によると「アクアはスタイルと燃費のよさを売りにしているが、全高の低さによる後席の狭さがネックになっている。
このため背が高く、後席の広さを重んじ、かつ燃費のよさを求める女性を中心としたお客さんはアクアではなくヴィッツHVを買っているので、そのぶんアクアの販売台数が減っている」とコメントしています。
今後この流れが本格化するとヴィッツが登録車のベスト10に復帰し、アクアは場合によってはベスト10の圏外に下がる可能性もあります。
ホンダフィットが6月にマイナーチェンジ!?
ホンダは6月上旬にもフィットをマイナーチェンジすると同時に安全パッケージ「ホンダセンシング」装備車を設定、発売します。
マイナーチェンジでは内外装のデザイン変更と同時に、Fパッケージを除くL&Sパッケージにホンダセンシング装備車を設定します。
ハイブリッド車は新型フリードに採用した改良ユニットを移植する可能性もあります。4月からは、先行予約の受付をスタートさせる見込みです。
スズキディーラーの販売戦略
スズキは昨年末にスイフト、今年2月1日にワゴンRと、登録車&軽自動車の主軸モデルを相次いでフルモデルチェンジしました。今後の増販攻勢ぶりが注目ですが、次の一手も気になります。
両雄が短期間に一新すると、この先はニューカーの展開が当分手薄になるのではないか? といった懸念があります。
ところが実際は今秋以降も有力なニューカー投入スケジュールが用意されているようです。
次期型ジムニー&ジムニーワイド、ハスラーワイド、アルトのマイナーチェンジ、スイフトのフルハイブリッド、スイフトスポーツの一新、次期型スペーシア、新型軽スポーツの投入などがあるのです。
このうち複数車種が今秋から来春にかけて発売される可能性があります。
現在スズキの新型車には新開発のプラットフォームや軽量化、次世代パワーユニットなどの新技術が投入されていますが、これらが順次、今後登場予定の次世代モデルにも展開されることになります。
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