■下山で知る4WDのありがたさ
参加者全員で記念写真を撮ったりして、しばし歓談。
さあ、下山開始だ。風の少ない場所まで降りたら、温かいココアをいただいた。このためのコップだったのね。いっしょにチョコレートも食べる。冷え切った身体に染みわたる。スノーシューツアー、最高かも。
甘いものを食べて元気復活。そり遊びなどもして楽しんで、、、再出発。さらに下山。
しかし20分ほど歩くと両足フトモモ前部に異変が……。今にも攣(つ)りそうな気配だ。最後尾のガイドさんに異常を伝えると、「これどーぞ。楽になるはずですよ」と予備のストック2本を貸してくれた。
カメラは首から下げて、撮影より歩くことに全力で集中。
すると歩くリズムも良くなり全然楽チンなってきた! 「こんなに違うんですね」と伝えると「4本足で歩くみたいなもんですからねー」だというではないか!
確かに先ほど目撃していたのだ、頂上付近の険しい岩場でも平然と歩き回るカモシカの姿を! なるほど、そういうことだったのか。
というわけで、ひとりの落伍者もなく無事、下山も終了した。拠点となったオートキャンプ場の”outsideBASE”に帰ると、温かいスープやラムチョップステーキなどがふるまわられた。
大人も子供もいい笑顔で「カンパーイ」。登山後のこの連帯感、サイコーだぜ!
三菱4WDの実力を実体験する
2月19日(2日目)。今日は安心してもいいらしい。「クルマの学校」という自動車雪上走行イベントだけのはずなのだから。参加者のみなさんもキャンプ場内に作られた特設コースを4WD体験走行。
用意されたのはパジェロとデリカD:5のディーゼル。もちろんスタッドレスタイヤ(ヨコハマ・アイスガード)が装着されている。
けっこうデコボコの路面でもなんなく突き進む両車。そりゃそうだ。「富士ヶ嶺オフロード」などといった、本格的4WDコースでも走破してしまう三菱の4WDたちにしてみれば楽勝のコース設定。
しかし、参加者の皆さんにとっては起伏もそれほどなくて怖くもなく、速度もちょうどよかったのだろう。ニコニコしながら走行を楽しんでいる。ハラハラドキドキしないでスポーツ4WD走行を楽しめるのはすばらしい。
楽しんだ後は、お勉強の時間。三菱自動車「クルマの学校」熊沢校長先生と竹岡圭先生から、雪道の走り方、装備などありがたいお話を受講する。ダカールラリーなどで培ったオフロード走破技術がどのように三菱車へフィードバックされているのか。
クルマのアゴやおなかをこするオフロードとはどういう場面か。雪道などでの失敗例。厳寒地での自動車便利装備品の紹介。等々、とてもためになるお話である。
緊急時の対応も学ぶ
その後は実際の車両を使ってスタックしたクルマを牽引ロープで救助するようなシーンを実演したり、必ずクルマに装備されている「発炎筒」の実地体験が行われた。
こういった体験を一度しているのとそうでないのでは、いざというときに大きな違いがあることは容易に想像できる。
そんなこんなですべてのプログラムは無事終了。雪山登山での4本足歩行、4WD雪上走行、タメになる講義……。
参加者の方々はもちろん、同行取材をした自分たちも「ひとまわり大きな男」に成長することができたはず。三菱のキャッチフレーズである”Drive @ earth”を実感した2日間となった。
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