トヨタ・豊田章男社長発言録 改革のカリスマか、独裁者か!?

「経営者は決断して責任を取ればいい」

 豊田章男社長は昨年夏、我々のインタビューに「600万台だとか700万台規模であれば、社長がすべてを見て方向を決めることもできましたが、年間1000万台を超える規模となると、これはもう手に負えません」と答えてくれた。いわゆる大企業病に対する恐れである。

 トヨタほどの規模の会社になると意思決定に時間がかかりすぎたり、時代に即した臨機応変な対応ができなくなってくる。

 物事を決めていくのにお客さんの顔ではなく、社内の事情がまず先に立ってしまい、お客さん不在の商品計画などが進んでいくことになる……。

 こうした大企業病に陥らないために比較的コンパクトな組織でスピーディな意思決定で商品開発を進めるカンパニー制を採用した、と理解した。

 これによって「クルマの発想自体が大きく変わる」とも言っているし「トヨタが苦手とする小型車開発もダイハツなどとの連携で変わっていく」とも発言している。

 「成長とは、例えば当社であれば、トヨタが成長すると世の中がよくなると言っていただけるようなものが理想」

 「経営者は決断して責任を取ればいい」

 以上、豊田章男社長の名言語録でありました!

 ※「トヨタのカンパニー制」とは……トヨタ社内の組織を細分化し、ひとつひとつの独立した会社=カンパニーとして運営していく社内組織のあり方のこと。

 従来トヨタでは開発、生産、営業などといった「機能軸」で社内組織を編成していたが、新たに移行したカンパニー制ではこれを「製品軸」に再編したことがポイントとなる

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