6月の声を聞けばいよいよお待ちかねのボーナスシーズン。金額の大小は人によっていろいろですが、この期に愛車を買い換えようと考えている人も多いのではないでしょうか。
そりゃあ、お金があればボーナスシーズンも関係なくポンポンクルマも買えますが、一般庶民にとってはクルマの買い換えは一大事。
少しでも賢く、安く買いたいと思うのが当たり前。そこでここからはいかに値引きを引き出せるかにスポットを当ててそのテクニックを紹介です。
値引きは「ひと声!」と「押して!」の2段階で紹介ですよ!
※本企画に登場する値引き額は、すべて「月に200店舗のディーラーを回り、実地調査を繰り返す」、流通評論家・遠藤徹氏のデータです。
地域や店舗、交渉時期によって値引き額は上下するので、あくまで目安としてお考えください(2017年6月時点)。
文:遠藤徹
ベストカー2017年6月26日号
■トヨタ ヴィッツ ひと声7万円 押して16万円
【状況と交渉術】
今年1月にハイブリッド車を加え月販1万台以上に回復。登録車銘柄別ベスト10の上位にランクされるようになった。シリーズ全体の約半分はハイブリッド車で占められる。2019年初めに次期型に引き継ぎさらに販売加速か。
モデル自体は古いので値引きは拡大傾向。フィットを軸にノート、アクア、デミオと対抗させる。
最終的にはフィットとの対決で決着つける。扱うネッツ店は同じ地区に別法人が複数あるので、同じ車種同士の競合を絡ませる。
■トヨタ パッソ ひと声8万円 押して14万円
【状況と交渉術】
現行モデル発売後2年目に入り、販売は頭打ちだが、月販5000台規模の量販は維持し、人気の根強さは健在。1年以内にマイナーチェンジし、安全パッケージの「スマートアシストⅢ」を採用して、販売の回復を目指す。
フィットをはじめヴィッツ、ノート、ブーンのベーシックガソリン車と対抗させる。
最終的にはブーンとの姉妹車対決に持ち込んで決着をつける。扱うカローラ店の勤務先、居住地店同士の競合も絡ませて攻めるのも効果的。
■トヨタ アクア ひと声7万円 押して15万円
【状況と交渉術】
モデルが古く販売は低迷状態。6月19日にマイナーチェンジし、商品ラインアップを強化し、それ以降は月販1万5000台規模に回復の見込み。プリウスやノートを凌ぎ、登録車のトップセラーモデルに復帰する可能性も。
ノートe-POWERをはじめフィット、ヴィッツの両ハイブリッド、あるいはデミオのクリーンディーゼル車と対抗させる。
トヨタ全系列店扱いなので4店以上との競合も組み合わせる。カローラ店かネッツ店が好条件で安い。
■トヨタ プリウス ひと声10万円 押して18万円
【状況と交渉術】
人気の根強さは維持して登録車銘柄別ランキングの上位に位置している。ただ現行モデル発売後3年目に入り、販売急落で月販1万台を割り込む月も出だしている。年内にも装備を充実させた特別仕様車の設定で底上げか。
販売急落を指摘して値引き拡大を要求する。シャトルはじめフリード、アクセラスポーツなどと対抗させる。
最終的にはシャトルと対決させ決着。トヨタ全系列店扱いだから4店以上との同一車競合を絡ます。ネッツ店同士の競合も◎。
■トヨタ C-HRハイブリッド ひと声5万円 押して12万円
【状況と交渉術】
昨年12月に発売したばかりの新型で同クラストップの人気モデル。4月はシリーズ全体で1万台を突破し、初めて登録車トップの販売実績を達成した。商品力が高いうえにトヨタ全系列店扱いによる、強力な販売力が要因。
新型でダントツの人気だからガードが固い。ヴェゼルはじめCX-3、スバルXV、ジュークと対抗を。
最終的にはヴェゼルとの一騎打ちに持ち込み決着。トヨタ全系列店併売だから4店舗以上との同一車の競合を絡ませる
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