■意外と「知らなかった」という人も多い、「身につける」マーク
続いて「主に人が付けているマーク」をご紹介します。
【ヘルプマーク】
義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう作成されたマークです。
このマークを身に着けた方を見かけた場合は、電車・バス内で席をゆずる、困っているようであれば声をかける等、思いやりのある行動をお願いします。また、災害時には安全に避難するための支援をお願いいたします。
このマークは東京都が推進しているものですが、京都府・和歌山県・徳島県・青森県・奈良県・神奈川県などでも導入されています(2017年3月時点)。
※このマークに関する問い合わせ/東京都福祉保健局障害者施策推進部計画課 MAIL S0000230@section.metro.tokyo.jp
【ハートプラスマーク】
「身体内部に障害がある人」を表しています。身体内部(心臓、呼吸機能、じん臓、膀胱・直腸、小腸、肝臓、免疫機能)に障害がある方は外見からは分かりにくいため、様々な誤解を受けることがあります。
たとえば内部障害の方の中には、電車などの優先席に座りたい、近辺での携帯電話使用を控えてほしい、障害者用駐車スペースに停めたい、といったことを希望していることがあります。
このマークを着用されている方を見かけた場合には、内部障害への配慮について御理解、御協力をお願いいたします。
※このマークに関する問い合わせ/特定非営利活動法人ハート・プラスの会 :phone:080-4824-9928
【マタニティマーク】
妊産婦が交通機関等を利用する際に身につけ、周囲が妊産婦への配慮を示しやすくするものです。
さらに、交通機関、職場、飲食店、その他の公共機関等が、その取り組みや呼びかけ文を付してポスターなどとして掲示し、妊産婦にやさしい環境づくりを推進するものでもあります。
※ここが特にポイント/このマークを付けているからといって、「ぜひ配慮してもらいたい」だとか「必ず席を譲ってほしい」という意味ではありません(もちろん配慮したほうがいいのですが)。
たとえば急な体調不良で意識を失った場合、救命措置が必要だった場合、災害にあった場合などで、「その人が妊娠しているかどうか」は大変重要な情報となります。
そういう意味でも、妊婦の方にこのマークを身につけてもらいやすい環境を、周囲が整える必要があるのだと思います。
※このマークに関する問い合わせ/厚生労働省 :phone:03-5253-1111(代)
【耳マーク】
耳の聞こえ方が不自由なことを表すと同時に、聞こえない人・聞こえにくい人への配慮を表すマークでもあります(したがって施設に貼られることもあります)。
聴覚障害者は見た目には分からないために、誤解されたり、不利益をこうむったり、社会生活上で不安が少なくありません。
このマークを掲示された場合は、相手が「聞こえない・聞こえにくい」ことを理解し、コミュニケーションの方法等への配慮について御協力をお願いいたします。
※このマークに関する問い合わせ/一般社団法人全日本難聴者・中途失聴者団体連合会 :phone:03-3225-5600
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