■レクサス RC F 現行型2014年10月発売
高性能なスポーツモデルでは、まずV型8気筒エンジン搭載車を挙げたい。レクサスのLC500、GS・Fもあるが、最も絶滅しそうなのはミドルサイズクーペのRC Fだ。
エンジンはやがてLSと同じ3.5Lツインターボに変わるだろう。このサイズのV型8気筒エンジン搭載車では、BMWのM4クーペもV型8気筒を廃止した。
■スバル WRX STI 現行型2014年8月発売
同様の高性能車ではスバルWRX STIにも乗っておきたい。WRXはスバルの看板車種だから今後も残るが、現在の全幅が1795mmという適度なサイズは拡大されるだろう。インプレッサもすでに1775mmまで広げているからだ。
WRX STIは国産のスポーツセダンでは走行性能が最も高く、なおかつ運転がしやすくて後席の居住性も快適だ。走行性能だけに偏らないWRX・STIのバランス感覚に優れたクルマ造りに魅力を感じるなら、現行型を買っておきたい。
■トヨタ FJクルーザー 現行型2010年12月発売
そしてSUVではトヨタFJクルーザーを取り上げる。北米市場向けに開発されたオフロードSUVで、視界や取りまわし性は悪く、ボディが大柄な割に後席は狭い。4WDはパートタイム式だから、舗装路は2WDで走らねばならない。
このように日本におけるSUVの使われ方や道路環境にはまったく合わないが、それゆえに、ほかのSUVとは内外装のデザインや運転感覚が大幅に違う。
悪路の走破力は際立って高く、軍用車に似た雰囲気も感じさせる。すでに北米の販売が終了しており、日本でも買えなくなるので、魅力を感じるなら早めに判断したい。
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今後の自動車メーカーは、従来以上に電気自動車やプラグインハイブリッド車などの開発に追われる。
そうなると失敗の危険が伴う意欲的なクルマは登場しにくい。FJクルーザーやS660のような、強い個性を備えたクルマ達に残された時間は少ない。
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