「安全運転」は自車だけの問題ではない! 事故に遭わないための最後の一押し

「安全運転」は自車だけの問題ではない! 事故に遭わないための最後の一押し

追突、出会い頭の衝突、速度超過による運転(操作)ミス、よそ見運転など、交通事故の原因は多々ありますが、それ以外にもそもそもクルマを運転していると「もらい事故」というのがあります。これを「相手が一方的に悪いのだから」……「ぶつけられて運が悪かった」……と片付けてしまっていては進歩がありません。自衛できるところは自衛する。それも公道を走る運転免許を持つドライバーの心得のひとつです。
まずは「事故を呼ぶ運転になってはいまいか?」と、いま一度自分の運転を冷静に振り返ってみるのが大切です。
本企画ではそんな「安全運転の一歩先の話」を紹介します。
文:ベストカー編集部 写真:Shutterstock.com
ベストカー2017年10月26号「そこがカンジン!! 最後のひと押し!」より



■人生が台無しにならないために、「自車のこと」だけでなく


一般道でも高速道路でも、2車線道路で左側(走行車線)を走っているとしよう。自分は制限速度を守っているし、淡々と走っているのだから……と、周囲の動きに応じた対応をしていないということはないだろうか。自分の右斜め前や右斜め後ろにほぼ同じ速度で走るクルマがいはしないか。

この位置関係だと、後続に何台ものクルマを引き連れている可能性が高い。先を急ぐ後続車が抜くに抜けない「鉄壁のブロックフォーメーション」になってしまっている。

原則論を言ってしまえば、「自分は法規に沿った運転をしていて、右後ろに同速度で走っているクルマがいようがいまいが関係ない、抜きたいヤツは速度違反や安全運転義務違反をするのだから、それが悪い。以上」、ということになるのだが、そうした「(自分の安全運転ばかりにこだわって)他のクルマの利便性や安全性を考えない運転」こそが、極端なことを言ってしまえば「事故を呼ぶ運転」につながる。

先を急ぎたい後続車は前をふさがれてイライラし、無理な追い越しや隙間を見つけて強引な車線変更で抜きにかかろうとする。結果、急ブレーキを余儀なくされて追突されたり、ぶつけられたりする……こういうケースは多々ある。

「損害賠償すればいい、相手が悪いのだから」ではすまないのが交通事故の恐ろしいところ。人生が台無しになってしまうことだってある。

運転中にイライラしてはいけない。それと同時に、なるべく周囲をイライラさせない運転も心がけたい。

周囲の動きをちょっとだけ意識して、加減速を付けて「ブロックフォーメーション」を解いてやれば、後続車はスムーズに、それこそ勝手に追い抜いていってくれて、お互いイヤな思いをしないで済む。

この心の余裕というか、周囲の動きを意識するというのが「安全運転の一歩先」、「最後の一押し」だ。

■前方に渋滞を見つけたら早めのスローダウン


また、高速道路の渋滞で(その渋滞に気づかずに後続車により)追突事故発生、というのはしばしば起こる事案だが、これを避けるためにだって、できることもある。自分が「渋滞の(後続車との距離が開いた)最後尾」にならなければいい。

前方に渋滞区間を認めたなら、早いタイミングで徐々に速度を落としていき、自分の後ろに早めに後続車の列を作る。このとき、隣の車線から前に入り込むクルマもいるけれど、気にしないことだ。いよいよ完全停止となるところでは、前方に1台ぶん程度の隙間を残して止まる。いざというときの逃げ道を作っておくわけだ。

できれば左側車線で渋滞の列につくのがいい。もし万が一居眠りの車両後ろからブレーキをまったくかけずに突っ込んでくる!! なんて時は、路側帯に逃げられるスペースがある。

☆     ☆     ☆


公共の道路を走る以上、「安全運転」は自車だけの問題ではない。運転が上手い人もいれば、苦手な人もいる。職業的に運転している人もいれば10年ぶりにハンドルを握る人もいる。イライラしている人もいれば、ワクワクしている人もいる。そうしたなかで、「無事に目的地へ着くこと」はすべてのドライバーにとって一番大事な目的のはず。

周囲を気遣い、状況を踏まえて、打てる手は打てる人から打っていきましょう。

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