菅首相にふさわしいクルマの条件は?
松:今日の試乗どうでした?
令:面白かったですねー。3台それぞれキャラクターが違って。
松:この3台を1企画で扱うことは、たぶん自動車メディア史上最初で最後でしょう。では最後に、菅首相にふさわしいクルマの条件について考えていきたいのですが。
令:快適性、安全性、広さ、防弾仕様があること、このあたりがマストですよね。
松:あー! 防弾のこと、すっかり忘れてました!
令:安全性で考えると、EVってセキュリティ的には必ずしもよくないです。治安がいい都会で近距離限定ならOKでしょうか。給電で停まる時間が長いので、そこがセキュリティ的に穴になりかねない。
松:なるほどねぇ。
令:あと、テスラはハッキングのリスクもあります。完全オフラインにできる車両のほうが適切でしょう。ある意味アナログ最強ですね。
松:コネクテッド機能にはそういうリスクがありますね。
令:あと、重い防弾仕様に耐えられる頑丈でパンクしないタイヤも必要です。
松:今回の3台は、プライベートで使うにはピッタリって感じでしょうか。
令:ええ、お忍びでなら。実際にはセキュリティの関係で乗れないですけど。オープンとか、もはやねぇ(笑)。
松:狙撃リスク高すぎですね。
令:……ちょっと言いにくいんですけど、この話題、クルマを選ぶ前にすべきだったんじゃないですか?
松:おっしゃるとおりだー(泣)。
やっぱり安心!!防弾仕様のあるクルマ
文/木谷宗義(自動車編集者)
最近は自動車メーカーによる純正モデルも多い防弾仕様車。VIPが乗る高級サルーンには必須で、メルセデスマイバッハ「S650ガード」、アウディ「A8Lセキュリティ」、ジャガー「XJセンチネル」など、プレミアムブランド各社が用意している。
またラグジュアリーSUVも同様で、ランドローバー「レンジローバーセンチネル」、ボルボ「XC90アーマード」、BMW「X5プロテクションVR6」などが販売されている。
一例として「XC90アーマード」を挙げると、ボディには厚さ10mmの鉄板が張り巡らされ、ウィンドウガラスは板厚なんと50mm。車重は1・4トンも重くなり、乗員を含めた総重量は4・5トンになる。パワートレーンは変わらないが、重くなったボディに合わせてサスペンションやブレーキは強化されている。気になる価格は、日本円換算でおよそ6000万円。通常のXC90が1000万円前後だから、“防弾化”はお金がかかるのだ。
なかなかお目にかかることのない防弾仕様車だが、ごく稀に中古車情報サイトに出てくることがある。日本にも防弾仕様を必要としている人はいるのだ。
「首相就任記念!!ベストカーが提案する菅首相にふさわしいクルマ」は10月10日発売『ベストカー』(11月10日号)の掲載記事です。
11月10日号では、ほかにも気になる記事が盛りだくさん。スクープ「Zに続け!GT-R驚きのビッグチェンジ説浮上」をはじめ、集中BIG特集「魅惑の160台、完全収録!日本車ALLアルバム」や、渾身のリポート「過去を知ることで未来が見える 30年前、“未来のクルマ”はこうだった!」、10月1日から組織体制が大きく変わりロゴマークも一新された日本自動車工業会を読み解く「1967年以来の大改革 自工会が変わる」、警察マニア必読「レクサスLC500見参!全国スーパーパトカー図鑑」、人気連載「テリー伊藤のお笑い自動車研究所」など幅広い世代が楽しめる読み物を掲載しています。
コメント
コメントの使い方